
1枚の絵で学ぶ美術史 カラヴァッジ<聖マタイの召命> 宮下規久郎 著
去年の名古屋市美術館にやってきたカラバッジョ展の名残ですが・・・代表作である聖マタイの召命に注目して美術史を解説した本を読んでみました。カラバッジョはルネサンス>バロックの流れを作った画家として知られており、西洋美術史上では非常に大きな転換点をもたらした画家 この絵は1600年ぐらい=江戸時代の始まりくらいに公開されたものでちょうど宗教改革の嵐が吹き荒れていたころ。そのカトリック改革の波に乗り写実主義を前面に打ち出したのが特徴です。背景にはその情景に対する深い理解=信仰心の厚さもあったものと思われます。
この絵はカラバッジョとしては初めての大仕事=サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会 での礼拝堂での仕事、公的な場所でのデビュー作といってもよさそう。この情景はキリストが徴税所に入っていき、レビという徴税人に声をかけて弟子にする(のちのマタイ、福音書を書く)という召命のシーンなのですが誰がマタイなのかが議論を呼んでいたようです。最近では髭の老人でなくお金を握りしめている若者の方というのが説として主流になってきたとのこと。この絵は相当な話題となり人が詰めかけたそうですが確かにそのシーンにいるかのような臨場感がある作品。 予想でしかないですがこの召命されるシーンも自身が大きな1歩を踏み出すというところに気持ちを重ねたのかもしれません。
↓名古屋市美術館でのカラヴァッジョ展の様子
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