
もっと言ってはいけない (新潮新書) 新書 –橘 玲
言ってはいけないの続編。言ってはいけないでは遺伝の意外な影響力というのを強調した内容でしたが今回のポイントは日本人が相対的にどのような立ち位置にいるかというのとその起源について。結論を言うと日本人というのは高度に下手したら世界一「自己家畜化」した民族ということ。この自己家畜化という概念はつまりは狭い共同体でうまくやるための道徳とか倫理観、正義感がいかに重要視されているかということで日本の国土の特殊性がゆえに(最近は都市部ではその傾向薄れているかもしれませんが)そういった組織でいかにうまくやるのかという運営能力に長けていたというのが一つの結論です。確かにはっきりと意見を言ったりするのが苦手とか結論が最後でわかりにくいというのは短所にもとらえられますが世渡りのためだったとすれば納得も行く話です。
とすると違いは分かったうえでうまく使い分けるというのが必要になるのでしょう。なかなか興味深い分析でした。
・現代の遺伝学が明らかにしつつあるのは、「どんなに努力してもどうしようもないことがある」という現実
・数世代で知能が大きく下がったりするはずはない。日本人の1/3程度が日本語を読めず、小学生程度の数的思考力しかなくても問題にならなかったのは、それでもできる仕事がたくさんあったから
・子育てが報われるのは子どもが小さいときだけ。思春期になって遺伝率が上昇してからでは親の努力のは何の役にも立たない
・産業革命(Industrial Revolution)がより少ない労働者でより多くを生産する資本集約型の生産革命であったのに対し、江戸時代の日本では多くの人口を効率的に配置する労働集約型の生産革命「勤勉革命」(Industrious Revolution)が起きた
・より少ない人でで米を作ると失業者が溢れて村の秩序が崩壊する。それを避けるために日本では農地を細かく分割し、大規模農家が生まれないようにし、村人全員が勤勉に働くことで食料の増産を図った。東アジアの稲作型ムラ社会では複雑な人間関係が強い淘汰圧になり、それに対処できる高いコミュニケーション能力が選好された
・農業が現生人類に与えた最大の変化は、土地にしばりつけられた人口密度の高い集団生活に移行したこと。貯蔵できる穀物は所有の概念を生み出し、自分の財産を管理するための数学的能力や紛争を解決するための言語的能力が重視されるように。攻撃的な人間はムラの平和を乱すため、温厚な気性が選択的に優遇された
・アジア系アメリカ人のIQは白人とほぼ同じだが、世帯年収は白人よりも25%ほど高い。知能とは別に、努力、勤勉、信頼性などの要素(自己コントロール)が付加価値になっている
・アメリカでは「協調性がない=個性的」な方が高い所得を得られる。知能が高く、性格的に真面目で内向的なアジア人は、ポジティブ志向のアメリカ社会ではリーダーにはなれないかもしれないが、賃金の高い専門職に最も向いている
・東アジア系は遺伝的・生得的に脳内のセロトニンが少ないことで不安を抱きやすい
・内向的なのは人嫌いなのではなく、相手の微妙な反応を読み取ろうとして疲れてしまうからで、社交的で明るく見えるのは、相手の反応を気にしない鈍感さから生まれる
・アメリカなど低コンテクストが当たり前の社会で、患者や顧客の微妙な表情をよんで的確な応答ができる高コンテクストな能力は優位性を持つ
・数世代で知能が大きく下がったりするはずはない。日本人の1/3程度が日本語を読めず、小学生程度の数的思考力しかなくても問題にならなかったのは、それでもできる仕事がたくさんあったから
・子育てが報われるのは子どもが小さいときだけ。思春期になって遺伝率が上昇してからでは親の努力のは何の役にも立たない
・産業革命(Industrial Revolution)がより少ない労働者でより多くを生産する資本集約型の生産革命であったのに対し、江戸時代の日本では多くの人口を効率的に配置する労働集約型の生産革命「勤勉革命」(Industrious Revolution)が起きた
・より少ない人でで米を作ると失業者が溢れて村の秩序が崩壊する。それを避けるために日本では農地を細かく分割し、大規模農家が生まれないようにし、村人全員が勤勉に働くことで食料の増産を図った。東アジアの稲作型ムラ社会では複雑な人間関係が強い淘汰圧になり、それに対処できる高いコミュニケーション能力が選好された
・農業が現生人類に与えた最大の変化は、土地にしばりつけられた人口密度の高い集団生活に移行したこと。貯蔵できる穀物は所有の概念を生み出し、自分の財産を管理するための数学的能力や紛争を解決するための言語的能力が重視されるように。攻撃的な人間はムラの平和を乱すため、温厚な気性が選択的に優遇された
・アジア系アメリカ人のIQは白人とほぼ同じだが、世帯年収は白人よりも25%ほど高い。知能とは別に、努力、勤勉、信頼性などの要素(自己コントロール)が付加価値になっている
・アメリカでは「協調性がない=個性的」な方が高い所得を得られる。知能が高く、性格的に真面目で内向的なアジア人は、ポジティブ志向のアメリカ社会ではリーダーにはなれないかもしれないが、賃金の高い専門職に最も向いている
・東アジア系は遺伝的・生得的に脳内のセロトニンが少ないことで不安を抱きやすい
・内向的なのは人嫌いなのではなく、相手の微妙な反応を読み取ろうとして疲れてしまうからで、社交的で明るく見えるのは、相手の反応を気にしない鈍感さから生まれる
・アメリカなど低コンテクストが当たり前の社会で、患者や顧客の微妙な表情をよんで的確な応答ができる高コンテクストな能力は優位性を持つ
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