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大人のひきこもり


名古屋城に梅を見に行ってきました。少しばかり早かったですが咲き始めてはいました。これからが見頃となりそうです。
難波紅↓

鯱試乗↓

大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社

ダイヤモンドオンラインの「「引きこもり」するオトナたち」の掲載を書籍化した内容です。
引きこもりというと不登校や就職難を中心に若年層の問題なのかというような認識がありましたがこの本では職場異動や人間関係、リストラなどをきっかけに引きこもりのループに潜り込む例が取り上げられており、職業の流動性の低い日本では特に発生しやすい問題なのだと思われます。引きこもりはニートのように働く意思がないというわけではなく働きたくとも働けないという状況にあるのが特徴。ひきこもり対策は若年層を中心に行われてきた。そのため、40歳以上のひきこもりは支援の対象から外れ多状態だった様子。全国で70万人で潜在人数155万人という2010年の内閣府の統計も、実は39歳までしか対象にしていなかったとのこと。このため、40歳以上のひきこもりについては全国規模の統計すら存在していないのが実情なのだとか。 筆者のデータによれば山形、島根といった地方では引きこもり人口の45-53%が40歳以上、町田市の統計でも30%を占めるということなのでこの3:7の割合で2010年の39歳以下のひきこもり+潜在群人口 225万人にあてはめても全国で100万人程度には上ると推測されています。

高齢化すればするほど再就職の可能性は低くなってくるため立ち直るのが難しい上に、同居している親が亡くなれば人間関係においても経済的にも孤立無援となってしまうだけにますます深刻な問題となります。実際、そのような例はあちこちで発生しはじめており、親の死を隠したまま年金をこっそり受け取り続ける「消えた高齢者問題」についても、親の年金収入の庇護の下で暮らしていたひきこもった大人が背景にある例が少なくないようです。前述の内閣府の統計にもあったように支援事業自体も39歳以下が対象というところがほとんどのようです。

他人に迷惑をかけたくないという本人の意識、世間体や暴力を恐れる親、自己責任という社会の風潮も加えて空白期間という大きな壁やハローワークに出ている求人も神様Specが要求されるありえないものやカラ求人だけが回り続けているといるとか。即戦力を求める転職市場では、年齢相当の仕事スキルを身につけていない人、空白が本当の空白である場合はますます厳しくなり、ハローワークは、”失業手当をもらう手続きに行くところ”化しているとか。

この本の後半にはADHD、緘黙症、自閉症といった引きこもりの根本要因に対しての治療例や「引きこもり大学」という一歩を踏み出すための場の提供の話が出てきており、少しは希望を持てる内容ではありましたが大規模で解決していくのはまだまだ難しい問題であることは確かです。

この本を読んで引きこもりといういわば自己責任で陥ったように思われる状況は実は一歩、ボタンをかけ間違えれば誰にでも起こりうる問題なのだということに気づきました。自分もリストラ、異動、病気、事故などなど不確定要素は何があるかわかりません。すぐそこにある危機に目を背かないようにしたいと思います。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “大人のひきこもり

  1. ひきこもり
    ずいぶん、山形、島根の高齢化率は高いんですね。

    自閉症やADHDなどが入ってくる方と、リストラなどでひきこもりになる人。行政が一律に施設や箱を作っても、引きこもりの方の症例がケース・バイ・ケースなだけに難しさが容易に想像できます。

     ひきこもり、病気、貧困。。。「程度」が関わると解決の難しさが一気に上がりますね。

  2. Unknown
    そうですね。地方では社会自体も高齢化しているし
    こういった問題も高齢化してしまっているものなのだと思われます。基本的に病気といってもグレーなゾーンでもあるので特に健康であれば手がより差し伸べにくい状態になってしまうのかと思います。
    これからますます問題は増える一方なのかと危惧します。

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