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ZERO to ONE -創造の本質-


午前中は天気悪目。夕方にはようやく青空が見えてきました。写真は雨に濡れるもみじですがずいぶんと色づいてきました。今週、来週で見納めといったところでしょう。

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか
クリエーター情報なし
NHK出版

オンライン決済のPayPalを立ち上げた後に投資業に軸足を移し、FaceBookやスペースX等などに投資していることで有名なピーター・ティールが新しいものを創造するとは何かという本質に踏み込んだ本です。このPayPalの初期立ち上げのメンバーは前述のスペースXだけでなくLinkedIn、YouTube、テスラモーターなど名だたる成功を収めた企業を立ち上げたことでいわゆるPayPalマフィアとして知られておりティールはそのドンとも言える人物です。
 であるからこそこの本のタイトルのZERO to ONEの重みは納得いくもの。成功しているものを真似たり他の分野の成功を持ち出してくるというのは確実で非常に楽なものですが得られるリターンは大したものではありません(もちろんそういう戦略もありですが)。筆者が価値あると考えているのはそういったものではなく、世界でまだ信じられていない新しい真理や知識を発見し、人類を進化させ、社会を変えていくことを自らの究極の目的としています。であるからこそ逆に多数派の常識であるようなことに逆らうことに意義を見出しており、企業家に対する問い「世界に関する命題の内、多くの人が真でないとしているが、君が真だと考えているものは何か」というところにその考えが表れてます。先ほどFaceBookに投資という話がありましたが上場するや否や売り払ってしまったようです。SNSやTwitterにはこれ以上の未来は無いと見越したのかもしれません。最近では公海上に自由国家を作るプロジェクト、人工知能、延命技術や基礎化学など、根本から社会を変えるブレークスルーがありそうというところに期待をしている様子。 
 ビジネススタイルで言えば今はやりの「リーンスタートアップ」=事前にあまり計画せずに少しづつ失敗しながら改善していく手法よりも強豪と全く異なるコンセプトで市場が独占できる計画を作ってそれに賭けよといった感じでまさに一か八かの賭けに出るというやり方が最も価値があると考えているようです。競争原理が働くところではリターンは小さくなるのは当然で筆者自身が法曹界を目指して最高点に対して挫折したことがきっかけとなっているようです。
 よく考えると社会を変えるというようなことをやろうとすれば最先端分野での研究か起業で世の中にないものを生み出すかのどちらかしかないわけです。そういった意味では研究者と起業家は似たようなスタンスなのかもしれません。
 自分は会社に入って少し本当の科学真理的な先端部分からは外れてきてしまって居る部分はありますが改めて今後はどのような方向に持っていけばよいのかを考えさせられる内容でした。何に価値があるのかということを自問しながら進んでいきたいと思います。

 

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “ZERO to ONE -創造の本質-

  1. コンセプト
    「競合と全く異なるコンセプト」って難しいですね。ビジネスモデルが大切とは、よく言われることですが、常にアンテナを張ってないとひらめかないのかもしれませんね。

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