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シンクロナイズドワールド


今日は防災イベントで医師会館に行ってきました。レポートはまた別途。

非線形科学 同期する世界 (集英社新書)
クリエーター情報なし
集英社

蛍が同時に明滅する、吊り橋を歩く集団の歩調がそろって橋が揺れる、オーケストラの観客の拍手がそろうといった同期=シンクロ現象について蔵本モデルを編み出した筆者が一般向けにまとめたものです。この分野はいわゆる非線形科学の分野、最も数式等での起債が難しい分野であはあるのですがこのシンクロ現象は前述の蛍の例だけでなく心拍、体内時計といった生理現象に対しても見られるものです。もともとこの現象を発見したのはホイヘンスです。(回折、干渉現象を記述したホイヘンスの原理で有名)二つの振り子時計が同期する様子を見て2つの振り子で同期させ時計の精度を上げるということを構想を練っていたようですがメカニズムの解明は今世紀までかかったとのこと。
結局何が起こっているかというと弱い相互作用により位相がそろうという同相同期の現象。これは弱い相互作用が働くところでは炎だったりコオロギの声だったり、人の拍手といった音や蛍の点滅現象も同じで相互に意識しあえるような弱い結合状態が介在していることが特徴です。
筆者の蔵本モデルは

のような式であらわされますが簡単にグラフにすると

のようにある結合力から一気に同期現象が発言するという仕組みです。
なんとなく直観とも一致するかなと。

なぜこのような同期現象が注目されているかというと外部からの手助けなしに自立したシステムを部分部分に構成することによって中央で監視しなくとも局所的な最適化が出来るようなシステムを構築できるというような期待があるからこそ。特に交通制御など部分最適化が生きる分野は多々あるはず。
組織でもローカルな最適化というのは中央監視でなく自立しないと成り立たないものがると思います。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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