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科学と仏教の接点


冬も本番、今日は名古屋でも雪がぱらついてます。

生物学者と仏教学者 七つの対論 (ウェッジ選書)
クリエーター情報なし
ウェッジ

科学と宗教というのは対極にあるものと捉えられがちですが初期の仏教(大乗仏教に対する小乗仏教)に限っていえば科学者との共通項が以外にもあるとのこと。同じ福井県出身で高校の同級生であった生物学者と仏教学者の対論をまとめたのがこの本です。宗教というとキリストやイスラム教によるアラーのような絶対的な存在への信仰がもっとも強いようなイメージですが初期の仏教と言うのはこのような絶対的な神への信仰とはまったく異なっていたというのは知りませんでした。
「善悪行を行うことで輪廻する、その輪廻を断ち切るには煩悩を完全に消し去り、心をニュートラルな状態にする
 煩悩を消し去るために修行をして精進しなくてはいけない」
というのが釈迦が広めた初期の仏教のコンセプトであり、出家というのは煩悩を消し去るための登竜門というわけです。
なぜ科学と近いかという点に関していえばこういった
・出家のように自分の道を追求すると言う点が酷似しており実際に役に立つか分からないことをトコトン突き詰めて行っており、生活は一般の人からの寄付で成り立っている。(科学者は税金、もちろん実学に近いことをやっている人もかなりいるわけなので絶対的に当てはまるわけではありませんが・・・)
と言う点があります。あるものを追求するという点では宗教は心を科学は物質をという対象の違いはあるもののその構造と仕組みを明らかにしたいと言う探究心は変わらないものでしょう。
個人的には絶対神を信じていれば救われると言う概念に対しては少し違和感を感じていました。改めて仏教のルーツに帰ってみれば本筋は自己鍛錬の道であったということで今更ながらこれからの時代にもっとも必要とされるエッセンスが詰まっているように感じます。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “科学と仏教の接点

  1. 宗教
    エンジニアは実験→考える→フィードバック→実験のループですが、座禅を組んでいるような人たちにも目に見えない実験というか試行錯誤があるのかもしれませんね。

  2. Unknown
    まったくその通りだと思います。スポーツや楽器の練習も修行に近いものがあるかと思いますがきちんとFBのループが作れる人が成長できるのでしょう。

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