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富の未来

一気に寒くなり、朝方は雪にちらついていたためBIKEを断念。
ややゆったり目の一日を過ごしています。  

富の未来 上巻
A. トフラー,H. トフラー
講談社

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富の未来 下巻
A. トフラー,H. トフラー
講談社

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2006年に発売されたやや古い本となりますがずっと気になっていたので読んでみました。「富」というと金銭的なものが思い浮かびますが筆者は金銭的なものだでなく非金銭的なもの(心の豊かさなど)も含めたを指して「富の体制」としています。

多くの先進国の経済体制が「知識」を集約した産業をベースとしたものに移行し、それによって富の創出、配分、循環、消費、蓄積、投資が有形のもの、無形のものを含めた「革命」というべき変化を遂げつつある社会のレポートとこれからの予測が要旨。完成までには12年もの期間を要したとのことでとまさにビジョナリーというべき筆者の観察眼と深い洞察を楽しめる本です。

1.富の革命の原動力は「時間」、「空間」、「知識」になる。

◆時間の再編
変化が早いのは企業一方で変化が遅いのは政治制度や法律。そのギャップが様々な問題を引き起こす。変化が加速するにつてずれた時間の整合を取ることは難しくなる。
◆空間の拡張
インターネットが発達し、空間の意義が問われる時代に。物理的空間でも高付加価値地域とそうでない場所の格差が目立つようになる。経済活動、労働力、通貨も国境を越える時代に。そして宇宙開発が富を生み出すようになる。

◆知識の先端
情報は集めれば集めるほどその希少性が薄れ価値が低いものになる。
経済でも情報が取引の中心になると物理的な財の生産と交換を規定する倫理は通用しなくなる。瀬気宇は使えば使うほど減るが知識は使えば使うほど新たな知識を創出する。「知識」こそが富を得るためのKeyPointになる。
真実を見分ける基準は常識、一貫性、権威、啓示、時の試練、自然科学の6つの内どれかで判断される。最も使われる頻度の少ない「自然科学」を用いた方法こそが正しい基準に最も近い手法だといえる。

◆富は金銭だけではない

生産消費活動=販売や交換に当てるのでなく自分で使ったり満足を得るためにサービスを作り出す経済活動
目に見える金銭経済に対して生産消費活動に与える影響が大きく「タダメシ」に食わされていることが大きい。
たとえばセルフレジやスタンド、インターネットへの蓄積、ボランティア、ATM、育児。

◆資本主義の将来
 価値は有形から無形のものに移行していく。通貨の形態(通常の通貨だけでなくポイントなど)と使い方に変化が生じ、財物の交換から物々の交換が増加する可能性がある。そして生産消費者への報酬としてサービスをサービスで返すという手法も考えられる。

◆エネルギーの未来
 エネルギー問題はこれからも主要な問題であり続ける。
 自然エネルギー、月に眠るエネルギーなどいくらでもエネルギーはあるがそれをどのように利用していくかというのが重要な時代になる。電力供給も従来の一極集中配電型よりもローカルな発電に傾倒していく流れ。 

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “富の未来

  1. トフラー
    アルビン・トフラーはまだ文筆活動をしていたのですね。
    「第三の波」での予測は凄いなぁと思っていました。
    情報化社会が来るずっと前に、その到来を予言していましたし。
    まぁ、予言当時述べていた情報化社会の具体例は
    かなりショボイものでしたが…。
    (テレビ会議が活発になるだろうとか、
     そんなレベルだったと思います。)

    今回の著書は、情報化社会を迎えた現代より未来に
    どのような変化が現れるかを
    様々な要素に渡って予言していますね。
    大まかな主張は面白そうだなぁと思います。
    ただ、細かい所はあまり新規性がなさそうな雰囲気で…。
    彼の述べている事は、デルファイの神託のようですね。
    未来に起こる出来事の予言は概ね正しい。
    しかし、実際に起こる具体的な事象の予測は出来ない。

    …と色々と書きましたが、彼の未来視には
    触れておきたいですね。いずれ読みたいと思います。

  2. Unknown
    「第3の波」は内容をあまり覚えてません…
    やっぱ読んだだけでは頭には残らないものです。 

    区体制にかけるという面ではそうかも。今の延長線上で語られているところはあると思います。

    日本人がすべてそうであるとは言いませんが先を見通してみるというのはあまり得意とするところでないと思います。当たらないとしても自分の力で見通してみる試みを少しでも除けるというのは刺激になります。時間があればぜひ。

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