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Ipodの裏面

世界を制した中小企業

講談社

<世界を制した中小企業/a>

今年もあと半月。本日はかなり暖かく風もほとんど無し。朝はROADで三浦半島へ、夜は筋トレ+マスターズSWIMといった感じ。

日本は小国で資源も無し。そんな中でここまで来れたのはやはり製造業の技術力があったと思います。今は日本の製造業にネガティブな声が多く聞かれますが、日本の元気を取り戻すには「ものづくり」の活力を取り戻すことが引き金になるでしょう。 

知っている人も多いかと思いますがIpod裏面の鏡面仕上げは日本の職人が行っています。新潟県燕三条付近の小林研業というメーカーです。鏡面の美しさに惚れこんでAppleが頼みに来たのだとか。

日本の中小企業が技術力を持っているというのはなんとなく分かってましたが改めてそれを確信させてくれたのがこの本。日本の企業体の99パーセントを占め、製造業の付加価値の35パーセントを生み出している中小企業の中から特に世界でトップレベルの技術力を持つもしくはシェアを持つ企業を紹介してます。世界トップのシェアを持つ中小企業は100社以上あるとか。

それらの企業群は4つのグループに分けて紹介されています。
1.市場が大きく大企業がシェアを獲得してもおかしくない分野で活躍している企業   
  歯医者さん用ミラー、競技用ボール
2.大企業に参入できない分野で競争に打ち勝った企業
    サッカーW杯用の笛は日本製
    世界一の猟銃メーカー
3.得意分野の技術力で勝る企業
    スペースシャトルの溶接、半導体測定用のプローブカード、数千分の一ミリの精度のメッキ
4.ニッチな市場で勝利を掴んだ企業
    自動車の騒音を消した歯車測定器、魚群探知機

これらの企業に共通するのは決してあきらめない「チャレンジ精神」「創意工夫」「先見性」に加え
「顧客第一主義」「こだわり」中小企業ならではの「小回り」です。
色々なエピソードを読んでよくあるのが日本国内では相手にされなかったが外国で評価された後、日本でも技術が認められたという話。 日本は横並び主義で出る杭が打たれてしまう風土なのかも。そういった中でこれだけの中小企業が活躍しているというのは非常に力強い話です。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

3 Comments on “Ipodの裏面

  1. Unknown
    こんにちは。裏板のステンレスの深絞りもたしか日本でないとできないんですよね?こういう技術の蓄積はほんとにわれわれの誇りであり大事にしないといけないですね。

  2. 知らなかったです.
    毎回すごく勉強になる内容で楽しく読まさせてもらっています.

    日本の技術はすごいって漠然とはわかっていましたが,具体的には知らないことばかりでした.実際に色んなところで活躍しているんですね.

    先日NHKか何かで見た漆器のうるしを採るところから出来上がるところまでを紹介したドキュメンタリーを思い出しました.

    こうやって最先端の機器に応用されるような高度な技術と,その技を生み出した文化的・精神的な背景を大切にしたいですね.

  3. Unknown
    >前田さん

    深絞りの話は知りませんでした。外装がチタンのApple、PowerBookも日本の深絞り技術が生かされていたようですね。すばらしいです。

    >しゅうじくん

    恐縮です。自分も知らなかったことばかりで勉強になりました。技術は誇りですね。大切にしたいと思います。

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