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「麦わらの一味」的組織が理想形?

 冒険する組織のつくりかた──「軍事的世界観」を抜け出す5つの思考法 安斎勇樹 (著) 
 生活用品が軍需品や宇宙産業から生み出されたものが流用されてきたように組織論や企業戦略というものは軍隊的な世界観から持ってこられたものが多々あるように思います。確かに企業間の戦いとも例えられるわけで潰しあいと考えればそういった思想がベースになるのは自然なことなのかもしれません。ただ現代では会社の目的はもっと大局に立った貢献という意味合いの方がさらに重要になりつつあります。そして組織も軍隊というのではなく働いている人の自己実現の後押しと両立できる場であることが理想となります。そういった企業活動と個人の幸福の&をどう両立するのかの一つの理想の姿を指し示したのがこの本です。 理想形はONE PIECEの麦わら一味の世界観。つまりは各々が個々の目標や夢を内的動機で追求しながら探求活動として外的価値を創造し、集団としては精神的にブランド、文化、風土でつながりあっている組織です。筆者はこのモデルをCCM(Creative Cultivation Model)と呼んでいます。そしてその組織も軍隊のような機能別でなく麦わら一味のような各々の特徴を生かした個性あるスペシャリストが集うRPGでいうパーティのようなもの。 
 なかなか大企業になってくると多くの組織が効率を求めて機能別となってくるのでパーティのようなものを作るというのは簡単では無いのかもしれませんが近いと思うのは何かしら組織をまたいだ実行が必要なPJTの場合です。各分野に詳しい人を集めてPJTチームとする場合はこういった状態になりやすいので緩く機能別の組織を構成しながら実質は製品や企画ごとのチームを作ることがありますがこのスタイルというのは効率が良いのだろうと思います。簡単では無いことですが集団と個人どっちも取りに行かないとこれからは組織としては見捨てられる可能性が出てくるのかもしれません。組織づくりの一つの在り方として参考になる本でした。
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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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