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小異を捨て大同につく人生

新装改訂版 小説土佐堀川 ――女性実業家・広岡浅子の生涯
クリエーター情報なし
潮出版社

近代日本の夜明け。未だ女性が社会の表舞台に躍り出る気配もない商都大坂に、溌刺たる女性がいた。常に全力、七転八起を超える九転十起のがんばりで、大坂の豪商加島屋を切り盛りし、命の重さに想いを馳せ大同生命を興す。女性教育にも心血を注ぎ、日本女子大学の創立にも関わった、さっそうたる女性の一代記。

 2015年10月スタートのNHK朝の連続テレビドラマの題材となった小説。三井家出身の広岡浅子が大阪の両替商である加島家に嫁いだところから物語はスタート。両替とりつき騒ぎで経営難に陥った加島屋を建て直し、将来を見据えた鉱山開発への投資、そして女性のための初の高等教育機関である日本女子大の創立。大同生命の創業などを成し遂げた生涯が描かれています。幼いころから決して体が強いわけではなくたびたびの病気でのDownと癌での手術の様子なども描かれていますがそれでもまったく止まることなく会社を回し続けた人生は圧巻の一言。そもそもこんな人物がいるということすら知らなかったので壮絶な人生に感慨を覚えました。バイタリティ、活力があるというのはまさにこういう人のことを言うのでしょう。そして女性の地位確保という面で日本にとって大きな役割を果たした人物だということが出来ます。

 大学を興したことからも挙げられるように人材の育成にも尽力を尽くした人物で初の女性行員を登用するなど女性の視点も生かした経営者であったようです。人を見抜く目というのもあったようで
”第一に、成功の秘訣は、その人に活力があるかどうか、その有無にかかっている。
強い活力を持っていれば、それが仕事に反映し、生き方にも表れてくる。
成功者は例外なく人に倍する活力を有している。”

という言葉が本文中にあります。

生きざまに関しては
”次に、真我と小我といったものについて触れてみたい。
人はともすれば自分の小さな考えに固執し、大局を忘れがちである。
これが小我を基準とした生き方である。
しかし人間の個々の小さな我を超えた、もっと大きな普遍的真理とでもいうべきものがある。
これが真我である。小我にとらわれず、
真我に基準を置いていった時、その人の生き方には行きづまりがなくなる。”

という部分にエッセンスがあり。 この小異を捨てて大同につく生き方。
大同生命の名前の由来にもなっています。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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