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死と向き合うそして仕事と向き合う


春分の日。気温も上がりぐっと春らしくなってきました。モクレンの花も満開の状態。

ぼくが葬儀屋さんになった理由 (講談社+α文庫)
クリエーター情報なし
講談社

特に創業した中部圏を中心に存在の目立ってきている葬儀会館の「TEAR」を興された冨安さんの今までの人生を振り返った本です。
何のために仕事をするのか? という原点に立ち返った時、単なる金儲けでは無く「人に感謝される仕事がしたい」というのは大きなポイントだと思います。冨安さんの原点もまさにこの感謝される仕事に大学入学直前に出会ったというのがきっかけでした。葬儀会社で働きながら人の喜びが自分の生きがいそして成功につながったというしあわせの循環というのがとてもよくわかる本でした。

 人の死というのはどこかタブーとされるところが多いのですが死と向き合うからこそ生きている今が輝くものというのは変わらないと思います。「おくりびと」の映画でも葬儀屋に対する偏見が描かれましたが筆者の味わってきた辛さと共通するものはあったとかと感じました。そんな偏見は死と向き合うことが出来ない人間の弱さから来ているものなのかもしれません。
あとがきでこんな文章が出てきます。
「命に終わりがあることを知っている動物は人間だけです。ですから、人間は死があることをきちんと受け止め、死が悲しいことだと理解していなければなりません。「ヒト」から「人間」になるための成長をしようとしないのは、ただ姿かたちが「ヒト」であるだけで、「人間」ではなく、他の動物と同じです。

 自分も普段は死というものから目を背けて生きているように思いますし、直近で身の回りでも死と向き合う経験はなかったのでこの本はいいきっかけを与えてくれたように思います。また子供が生まれると死に対しても考えることが少し増えるように感じました。 前記した仕事に対する向き合い方も含め深く考えさせられる本でした。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “死と向き合うそして仕事と向き合う

  1. 人を送る
     私の義兄が葬儀屋ですが、深夜でも未明でも時間を問わず、スーツを着て出かけます。
     最後に、ご遺族の方に感謝されて終わる。そういう職を気を張ってされている義兄を尊敬します。

     「何のために仕事をするのか?」その問いにいつも矛盾しない人生でありたいと感じます。

  2. Unknown
    そうだったんですね。確かに休みというのは選べない仕事ではありますね。 いつのまにか仕事の目的が判らなくなることもありますが常に志を忘れないようにしようと思います。

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