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脳を鍛えるのは運動しかない


中秋の名月ですが台風接近しているため夜に通過すれば見えるかも…といったところです。
近くの公園では彼岸花が満開でした。

脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方
クリエーター情報なし
日本放送出版協会

体を動かすということがいかに脳に効いているかというのを最新の研究で明らかにした本です。うつ病のような現代病や子供の学習効果に対しても運動を利用して脳を活性化することが効果的という客観的な研究の結果が紹介されています。
 脳と運動との関係という面では比較的珍しいように思います。運動をすると気持ちがすっきりするというのはなんとなくわかっていてもなぜかというのはあまり説明できていないのが事実です。昔の狩猟生活や農耕生活であったころと比較して人間ははるかに高度な文明を気づいてきました。その脳の力は運動×思考という組み合わせからこそ生み出されたものだというのがこの本の主張するポイントです。 
先人たちの生み出した文明の上に立つ現代人は逆に言えば体を動かさなくなってしまったように思います。昔を考えれば生きていくために体を動かしつつ考えていく必要がありましたが今となってはある程度は頭の中で済んでしまうことが多いわけなのですが逆に言えば体と頭を同時に動かして成り立っていた脳に対して考えるだけでいいから体は動かさなくて良い、となってしまうのですが今ではあえて面倒でも体を積極的に動かすというのが重要になってくるのかと思います。 日常生活で文明の利器をちょっと使わないで頑張ってみる。 料理とか掃除とか日常でも体を動かす比率を増やすだけでも十分に効果のあるようですがベストはあえて時間を作って様々な運動強度の運動を組み合わせること。祖先の人たちが行っていたように歩き、時々走り、時々全力疾走みたいなことができればますます効果があるようです。
 運動をするとセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質が分泌されることは知られていますがさらに運動することによって全身そして脳の血流が増加して伝達がよくなるということだけでなくタンパク質がつくり出され、インスリン様成長因子(IGF-1)や血管内皮成長因子(VGEF)といった物質が脳に届くことが確認されています。
 うつ病/精神病の治療で運動しなさい というような医者はあまりいないようですがこの本には運動が精神的疾患の最大の治療になったという例が数多く紹介されています。
病気だけでなく仕事や学習といった面でも記憶力、集中力を高める効果があるというのも数々の報告あり。
 自分自身の人生を通じて運動は身体能力だけでなく勉強に効果があると強く感じていたのですがまさにそれを証明するような本でした。もちろん誰もが運動を心から楽しんでできるわけではありませんが一人でも多くの人が運動の楽しみと日常生活の充実という両立を図ってほしいと感じています。思えば大学院時代は夕方、少し泳いでから論文に取り組むと飛躍的に効率が上がったことを思い出します。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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