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日本の再生エネルギー大国としての可能性


お盆休みに入りました。今年は久しぶりに帰省するのが大きなイベントです。

日本は再生可能エネルギー大国になりうるか (ディスカヴァーサイエンス) (DISCOVER SCIENCE)
クリエーター情報なし
ディスカヴァー・トゥエンティワン

3.11の福島での放射能汚染事故は大きな爪跡を残しました。一体福島での事故の本質はとはなんだったのか?どうしても国家事業になってしまうインフラ事業に対して民間の事故調査委員会を率い、独立した事故への見解をまとめたのが筆者です。民間から独立した見解が出せるというのはいわば民主主義国家であることの示すだけでなく今まで情報が伝わってこないと不評を買っていた海外にも国民からのメッセージを伝えるという意味で大きな効果があったように思います。
この本は前半が福島原発事故独立検証委員会の出した結論のハイライト、後半が福島後の日本のエネルギー政策の進むべき道の提言で構成されています。再生可能エネルギーは10年前であれば電力のベストミックスの一端を担うとは考えられなかったわけですが確実に進化はしているようで、更なる技術革新は必要なのかとは思いますが今後の原子力への依存を減らすという国の方針とマッチしてきそうです。この本では速やかに原子炉を停止するから今後も中心として考えるまでの6つのシナリオのシミュレーションを実施し、実現可能性とそのコスト試算を実施しています。現実として受け止めなくてはいけないのは現時点では再生可能エネルギー(本書では2:1で風力:太陽光+地熱)に対しては設備投資にお金がかかり国民の負担がかかってしまう点です。ただ唯一の戦争による被爆国であり、福島の事故のことを考えれば国民が一丸となって取り組めばそれこそが世界のモデルケースとなり、新たな産業を生み出す可能性があるということです。大きな経済成長が見込めなくなった今ですがこの再生エネルギー大国への変換という道筋は未来として明るく感じられるように思います。
インフラ産業というのはこれからの日本の技術の生きる一つの道。まだまだドイツやスエーデンなどの国に比べれば遅れていますが今年から始まった電力固定価格買取制度(FIT)が一つの弾みとなっていくのではと期待しています。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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