人相とか服装とかそういったものを別にして歩き方自体でその人の強さが分析できるという調査内容。特に「肩を横に大きく開いて歩く動き」と「胴体を左右に大きく揺らす動き」が強そうと感じるらしいのとですが実際の強さとも相関があったとのこと。人間の分析能力は案外すごいなとも思ってしまいましたが歩き方で強さがわかるというのはなかなか面白いです。強く見せたいとき、弱く見せたいときに活用可能。そして町中を歩く人の強さがわかってしまうということでドラゴンボールのスカウターが実現に近づくかも… 主な内容は以下↓
目的
本研究は、男性の身体的な優位性(Formidability、強敵性)の認識を促す生体力学的マーカーを特定し、特にこれまで注目されてこなかった動的な手がかり(歩行パターン)の役割を明らかにすることを目的としています 。
方法
- データの収集: 52人の男性参加者の歩行を3Dモーションキャプチャで記録しました 。
- 身体的・攻撃性の評価: 参加者の上半身の筋力、人体測定値(体格・体型)、および自己報告による特性攻撃性(BPAQ)を評価しました 。体格と筋力の指標は、主成分分析により「ANTH」という単一の変数にまとめられました 。
- 優位性の評価: 別の137人の評価者グループが、これらの歩行パターン(アバター)を見て、その優位性を評価しました 。
- 分析: 優位性の評価スコアと、歩行の生体力学的マーカーである「スウェイ」(側方体幹動揺)、「ショルダー外転」(肩の外転)などとの関係を、線形混合効果モデルを用いて分析しました 。
主な結果
- 独立した予測因子: 線形混合効果モデルの結果、以下の3つの要素が独立して、より高い優位性スコアを予測することが示されました 。
- スウェイ(動的な手がかり:歩行時の側方体幹動揺)
- ショルダー外転(姿勢的な手がかり:肩が体から離れている程度)
- 体格・筋力(ANTH)(静的な手がかり)
- 相加的効果: これらの3つの特徴の増加は、優位性スコアの増加に相加的に寄与します 。
- 代替可能性の示唆: この相加的な関係は、例えば、体格や筋力が劣る男性でも、顕著なスウェイとショルダー外転を用いることで、はるかに大きく強い男性と同等の身体的優位性を持つと認識される可能性があることを示唆しています 。これは、動的・姿勢的な手がかりが、実際の強さを誇張する「威圧のシグナル」として機能し得ることを示唆しています 。
結論と意義
本研究は、男性の身体的優位性の判断が強さや体格といった静的な手がかりと関連しているという先行研究の知見を再現しつつ 、歩行のスウェイとショルダー外転という2つの運動学的要素が、この複雑な判断に独立して寄与することを明らかにしました 。これらの知見は、歩行のダイナミクスが、静的な形態を超えた、強固な社会的シグナルを提供し、競争的な社会的相互作用におけるヒトの移動の適応的な意義を強調しています
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