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重宝する諜報

謀略の技術-スパイが実践する籠絡(ヒュミント)の手法 (中公新書ラクレ 849) 新書 – 2025/9/8

小学生のころ友人に教えてもらったTV番組「スパイ大作戦」が大好きでした。作戦指示はテープレコーダーでスタートは「おはよう、フェルプス君・・・」しかも指示が終わった後は煙で消滅するという設定が定番でこれがのちのミッションインポシブルシリーズにつながりこれまた自分が好きな映画群になっています。そのような経歴もあり、たまたま見つけたこの本を読んでみました。 スパイというというのは極秘活動、かつその道具とかが注目されるわけですがこの本で最も重要視しているのは「人間の心」です。

ポイントとして挙げられているのフレームワークがMICE(マウス)ですが、本書ではこれに加え、著者が発見した新たな要因についても解説されます。

動機英語意味
Money経済的な困窮や欲望を満たすための金銭提供。
イデオロギーIdeology政治的・思想的な信念、または所属組織や政府への不満。
弱み・脅迫Compromise秘密の暴露(弱み)を盾にした脅迫や、弱みを握ること。
エゴEgo承認欲求や自己顕示欲、英雄願望など、自尊心を満たすため。

協力者を籠絡する上で鍵となるのは、人間の誰もが持つ「心の穴」感情的な弱みです。

  • 関係性(Rapport)の構築:信頼関係を築き、相手に安心感を与えることで、心のガードを下げさせる。
  • 共感(Empathy):相手の悩みや不満、孤独に寄り添い、理解者となることで、心理的な結びつきを深める。
  • 孤独の解消:組織や社会の中で感じている「孤独」や「疎外感」につけ込み、自分が唯一の理解者であると錯覚させる。
  • 承認欲求:相手が満たされていない承認欲求を満たしてあげたり、特別扱いすることで、優越感や協力する動機を与える。

これらの手法は、人間の基本的な感情である「信頼」「尊重」「承認」を土台としつつも、最終的には情報を引き出すための技術として体系化されていて諜報でなくとも人間の心をつかむためには非常に参考になる内容かと思います。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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