Books

万博と鉄道の進化

万博と鉄道 1970年大阪万博から2025年大阪・関西万博まで (交通新聞社新書) 松本典久 (著)

1970年の日本万国博覧会(大阪万博)から、2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)まで、万博が鉄道に与えた影響やイノベーションについて解説した本。著者は1970年の大阪万博を体験していてその体験をベースとした今までの日本の万博を振り返った内容となっています。こう見ると大阪3回、つくば1回、愛知1回と大阪の頻度が高いなと改めて感じます。1970年はさすがに生まれてませんでしたがつくばと愛・地球博は記憶が残っています。このうち最も鉄道的な要素大きかったのは愛・地球博だったのかとは思います。鉄道という技術観点だとリニアが出来上がってくるともうその先は大きな革新というのは無いのかもしれませんし、人口減少の観点で日本ではもう新たなものを作るというのは難しい感じもあります。今後は移動手段を楽しむという視点でどういうアイディアが出てくるかというのがポイントになってくるのかなと思います。

各章の主な内容

  • 第1章 日本国中が大阪を目指した日本万国博覧会(1970):
    • 大阪・千里丘陵で開催された万博では万博会場へのアクセス路線として新設されました。会期中、北大阪急行は来場者輸送の約4割を担うことに。また東海道新幹線では、万博開催に合わせて車両を増備し、すべての「ひかり」を16両編成に統一するなど今の編成の基本がこの時代に確立、輸送力を35%増強しました。また、臨時列車や深夜帯の運転も多数設定されました。
  • 第2章 科学の進歩を垣間見た国際科学技術博覧会(1985):
    • つくば市で開催された「国際科学技術博覧会(つくば万博)」の会場アクセスと、当時の科学技術が反映された鉄道の姿が記されています。
  • 第3章 美しい都市型万博と鉄道 国際花と緑の博覧会(1990):
    • 大阪・鶴見緑地で開催。会場アクセスとして建設された日本初の鉄輪式リニアモーターカーを採用したリニア地下鉄「鶴見緑地線(現在のOsaka Metro長堀鶴見緑地線)」について触れています。
  • 第4章 さながら“交通万博”だった愛・地球博(2005):
    • 21世紀初の万博「2005年日本国際博覧会(愛・地球博)」が、リニモ(東部丘陵線)などの交通機関に焦点を当てて解説しています。
  • 第5章 注目は三たび大阪へ!日本国際博覧会(2025):
    • 大阪・夢洲で開催される「2025年日本国際博覧会」では万博会場となる夢洲への唯一の鉄道アクセスとして、Osaka Metro中央線が夢洲駅まで延伸。鉄道技術的に新しいということではないかもですがJR大阪駅の「顔パス改札」のように、万博を契機とした再開発プロジェクトの一環として、顔認証システムなどの先進技術が駅や交通システムに導入されてます。
Please follow and like us:

仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です