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柔よく剛を制す小国の戦略

「稼ぐ小国」の戦略 世界で沈む日本が成功した6つの国に学べること (光文社新書) 新書 – 2025/5/21
関山 健 (著, 編集), 鹿島平和研究所 (著, 編集)

日本の未来に関しては人口の減少とGDPの成長率、一人当たりのGDPもいつの間にか世界で34位…などからも斜陽的な見方が主流なのかなというのが自分の感覚ですが世界の中には日本よりも小国であってもはるかに独自の戦略を持ち、競争力を持つ国がいっぱいあるとのことで一人あたりGDPランキングで世界トップ10にランクインしているルクセンブルク、アイルランド、スイス、シンガポール、アイスランド、デンマークの6つの小国の戦略に迫った本です。 

  • ルクセンブルク: 金融業を柱としながら競争力、成長性のある宇宙産業を育てる先見性、小国が故の国際志向
  • アイルランド: 海外からの直接投資による成長プロセス(法人税率の安定政策、若く英語人材豊富な市場供給など)
  • スイス: 競争力を支えるクオリティ戦略(人材のクオリティ+製造業の中でも高付加価値のものに特化)
  • シンガポール: 国家主導の都市国家モデル(インフラ投資と教育への巨額投資など)
  • アイスランド: 地理的条件(地熱を利用可能)を活かした産業展開=アルミニウム、データセンター
  • デンマーク: 福祉国家と高生産性を両立するデザイン国家(高い労働参加率、教育とデザイン産業の融合など)

これらの小国から得られる日本のためのヒントとして、特定分野への集中投資とグローバル連携、産学官の制度連携によるイノベーション拠点創出、税制・規制の抜本改革による稼ぐ構造の構築、教育環境改善による人的資源の再発見、そして国民意識として「戦略小国モデル」を受け入れる土壌形成が挙げられています。過去を振り返ると富国強兵と日露戦争、太平洋戦争後の高度経済成長期は日本が大きく変わることが出来たタイミングでこの時、国と国民が同じ方向を向いていたというのは紛れもない事実。外部環境が違い過ぎて同じことを再現するのは難しいと考えられますがだったら何ができるのか?小国に学べることは多いように思います。日本はまだ小国という規模でないのですが単一民族で同じ方向に向きやすいという面ではある意味、一気に反転攻勢に出られる可能性はあるのではと。特にこれらの小国の特徴は印西市のデータセンターとか九州の地熱発電とか、菊里町のTSMCを代表とする外資の呼び込みとか案外、地方のスケールではまねできるのかもしれません。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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