イノベーションの科学 創造する人・破壊される人 (中公新書) 清水洋 (著)
研究開発だけでなく製造業に身を置いているとイノベーションを興すことへの圧力に常にさらされます。この本はイノベーションのメリット、デメリットを創造する側、破壊される既得権益側の双方の視点から取り上げて創造的なイノベーションを成功させるために必要なこと=リスクヘッジに対して踏み込んだ内容です。
イノベーションの価値は経済的価値を生み出すことから生じており、定義ともつながっているのですが歴史を振り返ると産業革命のように置き換えられてしまった方は職が無くなるということでどうしても表裏一体となります。今後はAIを活用した省人化が進むことが予想され同じような事態が発生しそうです(すでに映画製作現場などではそのような動きもあり)筆者としてはこのようなリスク(失敗するリスクとスキルが破壊されるリスクの内、破壊される方)に対して自己責任論が広がっていることに懸念を示し政府からの再分配や教育による再分配を取り上げています。
日本を含め先進国では究極な人口減少に向かおうとしているのでむしろ省人化による解決策は大歓迎なはずですし、まさに「必要は発明の母」の状態です。あとは省人化できないところに以下に再分配できるかということになるのかなと思います。エッセンシャルワーカーはこれからもなかなか置き換えが難しく、従来のボリュームゾーンだったホワイトカラーの仕事は縮小して少数の創造的な仕事をベースにする人とエッセンシャルワーカーに割り振ることが出来ればうまく乗り切れるのかもしれません。
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