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遺伝は知って活用する社会へ

運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書) 橘 玲 (著), 安藤 寿康 (著) 
  
 以前に読んだ「能力はどのように遺伝するのか」の安藤さんと橘さんの対談形式の本。タイトルの運のところはとりわけ強調されているわけではないのですが知性、能力、性格、そして運まで人間社会のあらゆる面を「遺伝の影」が覆っているいう行動遺伝学が明らかにしてきた事実を対談形式で語った本です。 
 この本で指摘されているように確かに顔、体質や身長など体の特徴は明らかに遺伝だよねというのが話しても憚れないのですが勉強の能力や性格などに関しては後天的な要素が大きく努力で変えられるというのがどっちかというと社会でのコンセンサスになっているように思います。ただ現実は知性、能力、性格などは相当、遺伝の要素が大きいというのが事実で早期教育などの介入をしても結局は遺伝に支配される(ことが多い)というのが明かになってきていることです。
 であるからこそ「咲ける場所で咲く」道を見つけることが重要なのかとは思います。考え方としては相対的に優位になれる場所を探したり幼いころに好きになったものに立ち返るなどが探索する方法になりそうです。 ここがぴったりはまった場所が見つかって人が正解をリードするような存在になるのでしょう。とはいえその巡り合える確率というのは普通に暮らしているだけでは簡単に出会えるものではないのかもしれません。将来的にはDNA検査やAIなどでどういった分野が遺伝的、後天的に身に着けてきたことで向いているのかアドバイスがされるようになるのかもしれませんが… ただ個人的に思うのはあくまでこれは統計的な事実。 本質的に違いを起こす人というのはおそらくはこういった遺伝の影響で語られるようなところではなく突然変異的に違う視座を身につけて実行するような人物なのだと感じます。 であるからこそ人生というのは面白いのかもしれません。あくまで遺伝というのは考えつつ、いかにこういった変異を起こして人間社会を活性化させるか? そっちの方が重要なような気もします。
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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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