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日本の死角

 日本の死角 (講談社現代新書) 現代ビジネス (編集) 
現代ビジネスに掲載されたWebでの論考をまとめたもの。一つ一つの記事の長さはそれなりなので浅く広くといった感じにはなっていますが自分の持っていない視点という意味ではやや浅いものの参考になる内容でした。誰しもがステレオタイプというものを持っていてなかなか素地の考え方から抜け出すのは簡単ではないこともあり、様々な言説に触れておく努力は必要なのだと感じます。
●「日本人は集団主義」という幻想
研究結果からはむしろ日本が個人主義であることを指し示すものが多い。幻想は戦時の際の集団活動に起因している。
●地方で拡大する「移動格差」
地方が豊かになったことで地方から移動しないケースが増えつつある。ただこれには階層分断があり大学を起点とする移動は減っていない。移動できるものは才能を持ったものに限られ地域に残る人はより階層化されていくという現象が起こりつつある。
●「ハーバード式・シリコンバレー式教育」の落とし穴
アメリカにはすさまじいい格差があるためあくまでこれらは超上澄みの部分を見ているに過ぎない。一方で日本は平等な教育が特徴だがその分突き抜けが弱いという視点で見ておく必要がある。
●なぜ若者は結婚しないのか?
女性の社会進出が進みながら格差婚(社会的地位の高い女性‐相対的に低い男性)がいまだなお少ないからと分析。まだまだ日本人はステレオタイプに毒されているのかもしれません。
●若者にとって「個性的」が否定の言葉である理由
個性的というのは浮いてしまうということ。他人からの目線を過剰なまでに気にしてしまうのが現代の若者の特徴。一方でチームで創造的であるというのは魅力的に映っているので個を盛り立てるのでなくいかにチームワークを発揮させて小集団の力を生かすかが重要。
●なぜご飯は「悪魔」になったのか?
糖質制限の根拠として古代の生活があるが初期人類も穀物を食べていた形跡もあり、そもそも戦前などは穀物が中心だったが生活習慣病などは大きな課題ではなかった。そもそもは運動量が減ってしまったことが悪いのであって炭水化物中心の食事が悪ではない。単に動きたくないけど食べたい、だけど痩せたいというエゴが生み出した幻想。
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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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