音楽する脳 天才たちの創造性と超絶技巧の科学 (朝日新書) 大黒達也 (著)
心を動かすものの一つとして音楽があるというのはゆるぎない事実。そんな音楽の心に対する作用がなぜ起こるのか?傑作という音楽が生み出される脳の働きに迫った本。中身としてはブルーバックスで出版されても良いくらいの専門的な内容ですが音楽を聴いた時の説明できない気持ちに少し近づけた感触が得られた本でした。
雑音と音楽を分けるもの。それはどうやら人間の進化=脳のが認知するという進化も背景にあることが指摘されています。つまり新しい音楽を理解するためには対応できる脳の受け入れも必要だということです。そして現在では強化としては対極に扱われるような音楽と数学ですが実は音の表現という意味では密接に関係していて初めて音律を定義したのはピタゴラスであり、その後の純正律そして現在、主に使われている12分平均律に進化していきます。12分平均律で1オクターブ内の音の周波数の比率が揃って転調しやすくなって音楽が大きく普及するきっかえになったとされてます。音楽を創造するというのは自分のような人間にとっては神の世界ですがその創作活動は頭の中の和音進行などのある程度揃ったリズム意味記憶の辞書の中からの組み合わせをいかに作っていくかということが大まかに行われていることとされています。この引き出しがどれだけあるか、これを統計的に意味あるものに逆構築できるかというのがオリジナリティにつながるというわけです。 また演奏の方に目を向けると超絶技巧というのは短期記憶の豊かさに支えられていることろが大きそうです。PCなどで言えばいかにメモリを積んでいるかということで常に動作を先回りして動作記憶として呼び起こしてはたまたその場でアレンジするわけなので演奏家というのは正に超優秀な処理能力を持つ人だと言っても良いのかと思います。また音楽の学習には統計的学習能力を上げるという効果から言語機能や洗剤学習機能が向上するという効果も期待できそうです。
個人的には色々と音楽に触れる機会は与えてもらったものの満足いくような音楽との関わり方は出来てませんでした。そういった意味では音楽が出来る人というのには畏敬の念を抱くのですが少しでのその世界に近づくために…三線の練習も頑張ろうと思います。
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