トヨタ チーフエンジニアの仕事 (講談社+α新書) 北川 尚人 (著)
トヨタの強みの源泉を製品開発のリーダーであるチーフエンジニアにスポットライトを当てて分析した本です。トヨタというと改善や自動化、ジャストインタイムといった生産方式の方が有名なところはありますが結局、商品=製品の魅力がなければ効率的な生産方式も生きないわけで価値の源泉を生み出す製品リーダーが重要というんは言うまでもないと思います。筆者はファンカーゴやカムリといったあらゆるジャンルのチーフエンジニアを歴任してきた経験から必要な資質やポイントなどの共通項を探っています。 大学での研究と会社では課題へのアプローチは似ているところもありますが終着点というのが何かの証明なのか、最終製品なのかという点で異なり、最終製品に近づけば近づくほど関わってくる人が末広がりで増えてきて利害関係をまとめ上げることが必要になると思います。いまやGAFAなどでも取り入られている製品責任者=プロダクトマネージャー=PdM制度ですがベースはトヨタのものだという話も。車の開発の1つン流れがチーフエンジニアの仕事の一環でとても良くわかる本でしたがまずはコスト=原価企画のところからスタートするというのは当然かもしれませんが半導体の世界もまったくもって同じでいろいろと製品開発の進め方に関しては参考になる内容です。
好奇心、思いやり、想像力という3つの心を大切にして考え出したCE17ヶ条は情熱、愚直、勤勉、気力、体力といった体育会系の内容が多いのかもしれまませんが全体を動かす人間にとってはそういったものが最も重要な要素になるのは変わらないように思います。 ビジネス×テクノロジー xクリエイティブのバランスを取って 行くためには当然ながら自分ですべての分野を経験するのは不可能であり、自身の専門分野でなくともその専門家の分野を理解してく必要があり、究極のゼネラリスト であることが求められます。基本的にはこれらは後から学ぶしかないのかと思いますので何より重要なスキルは、新しいスキルを身に付ける力。スキルを習得するための基礎教養的なスキル、そして成長への意欲なのだと改めて思いました。
魅力的な製品は創造的であることは≒なわけですが日本はどっちかというと歴史的には海外のものをまねをする例が多かったので今は笈瀬中を見失ってしまっているところはあるのかもしれません。その中でもゼロ戦や隼、ウオークマンなど創造的なものが出てきた事例があるわけでそういった創造的なものを生み出すことのできる組織運営がどうだったかというのも参考になりそうです。
Please follow and like us:




