現象数理学と考古学という珍しい組み合わせの共同研究の成果。新人と言われる自分たちの祖先はアフリカから拡散し、ネアンデルタール人など旧人と同時期に交雑/共存しながら次第に新人が主流になっていったことがわかってます。そこらへんがどのように変化していったかを解析したものです。人口密度と文化に2つの状態が生じることが判明しており、新人と旧人の集団が生態学的ニッチの違いにより共存する「低人口・低文化」状態だ(第1波)と新人の集団において、環境収容力に寄与する技術が人口密度と共に高まり、一方の旧人集団は減少する状態(第2波)。
第1波は新人がアフリカから拡散していって旧人と同居した時期と一致しておりこのころは旧人との差分は小さかったようです。一方、拡散した各地で環境に対応した道具(欧州や西・中央・北アジアでの小石刃と呼ばれる石器)や熱帯への適用、狩猟方法(遠洋漁業など)を習得した第2波の段階で新人が主流になった時期。新人と旧人というふたつの人類集団の空間的分布動態を、反応拡散方程式によって表現すると共に、集団間の資源競争による人口密度の変化としてあらわした結果、こういった背景と矛盾しないものとなっているとのことでした。もちろん推測の世界ではあるのですがどのように種の入れ替わりが起こるかという点に関して興味深い話。やはり人類で主流になるには文化的や技術的な発展が必要だということで人間の発展には文化/技術の発展がなければいけないということが学べるのかと思います。科学技術/文化のの進化なきものは滅びると肝に銘じておいた方がよさそうです。
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