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日本人無宗教化のルーツ

数々の宗教イベントを楽しみながら大多数の日本人は無宗教だとも言われます。(宗教そのものの定義も議論はありますが)本当は無宗教でもないのかもしれませんがキリスト教、イスラム教など比較的に国と結びつきが強い国々と比較すると国の根源となるような宗教はあまりないというのは確からしそうで自身も現時点で生活の中で1つの宗教と生活を共にしているようなことは無いので無宗教だと言われてもおかしくないのかと思います。ただ歴史を紐解けば国家として宗教的であったこともあるわけでなぜ日本人は大多数が宗教というものと離れてしまったのかを民俗学的な見地から明らかにしたものです。「明治維新時のねじれ構造 」に無宗教化の根源がありそうだというのが本書の結論。
①江戸時代までは幕府はキリスト教を弾圧するために仏教にお墨付きを与えたが、宗教ー習俗と密接に結びついていたので、一般大衆には安定した信仰が根づいていた。一方で反宗教、脱宗教的な流れもあり、前者は儒教をベースとした武士階級、後者は町民階級だった。
②明治維新以降、廃仏毀釈の運動があり、この段階で習俗の部分が切り離される。明治政府は皇室を基軸に据えて据えた非宗教化された国家神道体制をとることになった。伊藤博文をはじめとする知識人も宗教よりも哲学を重視すべきという思想を持ったことで、脱宗教化が加速した。
 この国家神道というのが実質的には国教だったようなものなのですが宗教としては正式に扱われなかったことでやや混乱を招いた面もあったようです。無宗教というのはよく考えてみれば人生の根本的な問題に直面した際の指針を与えるものという役割もありました。大多数となってしまった無宗教の人たちにとって宗教に対する耐性が弱くなる方向に向かってしまっています。そしてオウムの事件など宗教的な事件を見てしまうとますます宗教といったものからは離れてしまうのは間違いなさそうです。
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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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