[新装版]アフリカで誕生した人類が日本人になるまで 溝口優司 (著)
もともとは2011年に発行された本ですが最新の研究も踏まえて書き直し+佐藤優さんの前書き付きの新装版。人類(ホモサピエンス)が類人猿から一歩を超えられた理由、そしてわれわれ日本人がどこから来たのかを自説であると断りながらも解説している本です。筆者は形質人類学というどちらかというと進化学的な観点から書かれているのでよりエビデンスに基づいた考察でしっくりくる内容です。
チンパンジーの祖先→猿人→原人→旧人→新人へと分岐・進化 していった人類がここまで進化できた理由は2足歩行というところにキーがありそうです。つまりは2足方向で手が自由に使えるようになったことで道具を作ったり細かい手作業を通じた脳との相互通行が好循環をもたらしただけでなく頭蓋骨の形状まで変化させ言葉を発するのにも有利になったということのようです。言葉を使うようになればさらにコミュニケーションの深度は上がっていくはずなのでそれがさらに脳の成長=知能を発達させ集団生活の中でさらに磨かれていったようです。猿人自体は700-100万年前のアフリカが起源というのが女性由来のmtDNA(ミトコンドリアDNA)の解析からわかってきています。アフリカからはアラビア半島もしくは北アフリカを経て世界に拡散し、アジアやオセアニアまで到達しています。一方でヨーロッパではネアンデルタール人がおり、集団生活での狩猟などホモサピエンスとほぼ同等の進化を遂げていたのですが理由は明確ではないもののホモサピエンスに置換されていきました。ただ種としての交配はあったようでここら辺がコロナウイルスの耐性の強弱に聞いているという説もあったりするようです。
日本人に関しては南方起源とされる縄文人と北方起源の特徴を持つ弥生人(西日本に渡来)が混血しながら広がっていき置換したのではないかというのが有力な説として紹介されています。なぜ後から来た弥生人が優勢になったのかというと稲作などが人工増えるスピードに寄与したりということが言えそうですが遺伝形式獲得の観点から優勢な性質があるのかもしれません。進化の起こる時間軸としては人間の寿命よりももう1、2桁大きそうなので自身が生きている間に何かというのは期待しにくいですが道具を進化させることで自身を進化させてきたいので新たなAIを使いこなす人間というところで新たな大変化が出てくるかもしれません。
Please follow and like us:
![[新装版]アフリカで誕生した人類が日本人になるまで (SB新書)](https://m.media-amazon.com/images/I/5140Rflu7uL._SL160_.jpg)



