企業の栄枯盛衰。まさにおごれるものは久しからずではないですが諸行無常の響きというのが現実社会。儲かる事業にはあっという間に企業体が群がり食い尽くしていく様はハイエナのようです。 既存企業によるイノベーションが遅れがちになってしまうことを指摘したクリステンセン氏の「イノベーションのジレンマ」に対して①経済学的な見地からの分析と②じゃあどうしたらよいのか? ③政府などが出来ることがあるのか?をまとめた本です。
①に対しては既存企業が新旧製品の食い合いの観点から新しい技術に対して消極的になること、一方で市場に参入してくる新規企業を早期に潰して利益のパイを稼ごうとする傾向があり(FacebookのInstagramに対する買収など分かりやすい)、そういった観点から既存組は新たな技術を事業化しにくい状況にあることがわかっった一方で研究開発能力といった面では既存企業の方が高い(資金や人材的な観点?)ことがわかってきています。つまりはおごれるものは久しからずではなく「宝の持ち腐れ」というのが分析結果。
いろいろ考えられるやり方はあって分社化してベンチャーのように新事業を育てたり、必要な事業をベンチャーから丸ごと買ってきたりというのもありますが結局、しがらみというのは捨てきれず完全に以前の事業が立ち下がって切り替えられるのであればうまくいくのでしょうが簡単ではなさそうです。とすると一回死ぬ=倒産するレベルまで行くようなことが必要になりますがそうなるともはや新しい会社と何ら変わらないところまで来てしまいます。また③のイノベーション推進策も特許などいろいろなものがありますが変な介入はないほうが市場による自由競争の方がベストパフォーマンスを発揮するというのがマクロ的には言えそうです。
といいうことで②のどうすれば?というのには明確な答えはないのが実情のようです。ただ大きな市場の変革期に事業をうまく乗り換えることのできたフジフィルムなどの例もあるので乗り換えられるようにうまくネタは仕込んでおくのは当然として経営する人の英断が必要となってくるでしょう。
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