シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 安宅和人
何となく日本の行く先に不安を持っている人たちに捧ぐこれからの日本の展望の開き方を特にデータxAIという視点で記した本。明るい未来というのはだれからも聞こえてこないのが日本の現状…なんと18歳の1割しか希望を抱けないという衝撃の事実が語られますがそんな日本をどのようにして展望を開くのかを熱く語った本です。 高度成長期を懐かしむのでなく平成の失われた時代を批判する(実際語る上で供養されているようですが)のではなく、わき目を振らず未来を描いている内容は非常に心強く感じました。
●これから起こる変化
あらゆる産業がデータxAIを活用するようになる、集合知であるデータをいかに活用できるかがポイントになる。そして人間は機械にはできない価値のあるものに集中するべき。 未来=技術x夢xデザインという構成要素とすると技術の発展だけでなくそれと掛け合わさったデザインとビジョンとしての夢を描くことが重要(人間にしかできないこと)。
●日本がこれから乗るべき絵姿:
AIxデータのフェーズ1には完全に乗り遅れ状態、フェーズ2以降のAI2次的応用での出口戦略を強化する必要がある=>AI readyな社会と多様な人の想像力/妄想力を掛け合わせた新たな価値を生み出す社会。
●これから人材育成
世界的にも確信を起こせるのは若い世代しかないいかに次世代の育成に力を注げるかがキー特に課題を発見し最終的出口を見つけ出すビジネス的スキルだけでなくデータを正しく理解、分析、実装のすることのできるの統計数理、処理と分析、課題解決が出来ることが必要(すべての専門家でなくとも基礎的素養が最低限必要)
基礎素養として本来のリベラルアーツ(文法、修辞、論理学+算術、幾何、天文学、音楽)、これからAIが得意とするデータを覚えて処理する力でなく肌感覚で価値を気付くもしくは理解できそれらをさらに価値のあるものに操作する、表現する能力が重要。
●次世代育成に向けて
リソース配分について言えば日本は圧倒的に次世代の教育や技術創出にかけているリソースが少なすぎるように思え、この本でも強く指摘されています。かけたリソースが最終的に木=人財となり森=組織となり産業や雇用を生み出す循環が本来あるべき姿というのは強く共感しました。また次世代としてPhDをリーダー層としてベースに考えている点も先見性があると思いました。日本ではPhDをとる人が減少するという世界からも逆行する現象が起こっていますがこれはそれを活用しようとする企業や社会の受け皿がそもそも育っていないからこそ。いろいろな指摘がありますが逆に言えばまだまだ伸びしろがあると考えたほうがよさそうです。すべてのシステムをガラガラポンしたり、やり直したり、外来から良いものを取り入れるというのは日本人の得意技でもあるので…
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