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人間の進化は袋小路?

残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか 更科 功 (著)
 進化というとあまりネガティブなイメージは思い当たりませんが何かを得ることは何かを失うことだというのは忘れてはいけない事実。ある環境に適応するということは違う環境では生きられなくなる覚悟を持たなければいけないというのが事実。人間は地球の今の環境ではうまくいっていますが環境が変わってしまえば適用できるかは全くの未知数。地球の中でさえも何回も絶滅が起こっているだけに環境に適応した進化というのは諸刃の剣で案外難しいものだというのは言えそうです。 人生の春を謳歌している?人類は意外にも欠点が多いですよというのを指摘してくれるのがこの本。
 自身に対する評価というのは他者から見た時よりもやはり自分たちは優れていると思ってしまうものですが・・・直立二足歩行に進化したがゆえに、心臓病(第1章)、腰痛(第7章)、難産(第10章)になりやすいこと代表にヒトの肺は鳥類や恐竜の肺にはかなわないこと(第2章)、窒素(尿)の捨て方から見ると、哺乳類より鳥類や爬虫類の方が陸上生活に適していること(第3章)、ヒトの眼の錐体細胞が4→2→3、眼の数も0→3→2と減ったり増えたりしていること(第6章)、チンパンジーのような手からヒトのような手に進化したのではなく、ヒトのような手からチンパンジーのような手に進化したこと(第8章)を示して、ヒトが進化の頂点や終着点にいるものではないことが示されています。まあ海の中では生活できないし、空も飛べないしと考えると人間の能力というのは遥かに限られたものなのだとは思います。やはり謙虚にその道に学ぶべきというのが改めて感じたこと。バイオミミクリーなど生物模倣技術というのは進化を踏襲する一案なのかもしれません。 
 そして自分も知らなかったのですが人間vs馬のマラソン大会というのが毎年開催されているらしく・・・近年は人間が勝っているそうです。短距離であればかつ気がしませんが以外に人間は長距離を移動するということには長けているのかも。
 難点でありながら実は大きなポイントになっていると思うのが人間が難産であるということ。逆に繁殖のために協力し合うという社会性をもたらし、集団としての協力を生み出すようになったとも言えます。その協力は繁殖のためだけでなく共同体や集団としての力、成果を生み出すようになったのは事実で面白いものだなとは思います。そんな人間も2100年ぐらいにはいよいよ人口のピークを迎えるそうで…
どのような進化の生末が待っているのか気になるところです。
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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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