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Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ |
| クリエーター情報なし | |
| 英治出版 |
学ぶというのは生きてから死ぬまで常についてくるライフワークのようなもの。特に社会の変化も考えると一つのスキルで一生を完結できるようなことは稀で少なくとも10年といった単位で自身のStepを少しづつ高みに登らせる必要があることでしょう。この本は自身が全く学習が出来なかった経験から少しづつ学びの勘所をとらえていった経緯から学習にとって重要な要素を分析したものです。考えてみればいくら環境が変わっても学べる力さえあればまたその分野でがんばりなおせるわけで学習とは究極のサバイバルツール、というのは言いえて妙だなあと思います。 学習には6つのStepがあるとされており、そこを重点的に解説されています。ここら辺の要素はまさにアクティブラーニングにちかいものだと思います。つまりは講義を聞いたり、読んだりという表層的なものでなく「活動」=深いアプローチが必要だという点です。
これまで持っていた知識や経験に考えを関連付けること
パターンや重要な原理を探すこと
根拠を持ち、それを結論に関連付けること
論理や議論を注意深く、批判的に検討すること
学びながら成長していることを自覚的に理解すること
コース内容に積極的に関心を持つこと
①価値を見いだす 当然ながら意欲が無ければ学習というのは価値が無い そのためには自信と学習を結びつけることが重要。なので初期に学習を意味づけ自主的に価値を感じさせることは重要。トライアスロンだったら自転車に注目して回転であったり走る時の腕ふり>振り子でもいい。テキストを読み直したり蛍光ペンを使うというような能動的なものでなく自分で問題を創るとか解くとか能動的に学ぶことを考える、
②目標を設定する 集中して何を学ぶか、そして目標の設定を行う。
③能力を延ばす ここでは学ぶための具体的なテクニックを解説、短期的な記憶を呼び起こすには質問形式、つまりは受動的になりすぎるのでなく小っちゃいドリルのようなものを続けてやることが効果が大きいなど=探索練習。それゆえに自分のやっていることが正しいか正しくないかフィードバック受けることで伸びる、ただ単に答えを知らせるのでなくヒントから思い出すようにできればなお良い。
④発展させる スキルと能力を応用して肉付けする、特に教えることは何よりの学習法ともいえます。
⑤関係づける 個別の事実だけでなくそれらがどのように関連付けられているかどのようにかみ合っているのかを知ることで深みを学べる、物理の世界にもよくあるアナロジー=類似性を活用するとフレームワークとして考えやすくなる。
⑥ 再考する 間違いや過信を見直すStep わかっていると思っていることは本質的に理解できているか?再考する。 第3者からの指摘も欠かせない要素
以下目次からご参考
目次
イントロダクション
ダーツの実験/「究極のサバイバルツール」/体系的アプローチ
第一章 価値を見いだす
意味を自ら発見する/学びを自ら「作り上げる」/探索する種/「知的努力には伝染性がある」/意味とは学ぶこと/言語の摩滅/マインドセットの大切さ/MET研究
第二章 目標を決める
短期記憶の容量の小ささ/知識は学習の土台/学習にコンフォートゾーンはない/思考の質を上げる/思考についての思考―そして情動/感情管理の必要性/自己効力感/学習は難しくて当たり前
第三章 能力を伸ばす
モニタリング/外部からのフィードバック/苦労の本質と反復/「検索練習」/脳の可塑性/間違いの心理
第四章 発展させる
マイルス・デイヴィスの傑作/学習の発展としての議論/応用の必要性/「ハイテック・ハイ」/人に教えるという学習方法/不確実性の価値/「多様性は人を賢くする」/疑問の大切さ
第五章 関係づける
システム思考/「最大の認知上の障害」/仮定思考/ハッキング/視覚的アプローチ/アナロジーの価値/問題解決のスキル
第六章 再考する
過信/直感型思考と熟慮型思考/評価する必要性/自分に分かっていないことを知る/分散学習/内省の必要性/静かな時間/「こぶし」実験/無限のプロセス
エピローグ




