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Evidenceベースの成功法則

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する
クリエーター情報なし
飛鳥新社

 巷にあふれる自己啓発の本を一掃/一喝するぐらいの勢いで書かれている本。自己啓発の本というのはその人の経験則によるものが多いと思います。なので基本的には自己の経験=エビデンスを基に書かれているのですがこの本のコンセプトはエビデンスを多く探ることによって成功法則を見出そうとしたという点にあります。特にこれまで語られてきたいろいろな(人生の)成功法則をエビデンス(科学的根拠)があるかどうか心理学・行動科学の論文・著作で調べたり、著者・学者にインタビューして検証したというもの。こういったスタイルになったのは筆者自身がブロガーであり、読者を納得させるその記事に具体的な根拠をつけるようにしている点から来ています。この本はそのBlogである「Breaking Up The Wrong Tree」のタイトルが付けられた本で今までの記事の中からめぼしいものを抽出しまとめた内容です。Eviをつけるというのはちょっとした工夫ですがこれにより胡散臭いものだった自己啓発を学術的に意味のあるものにしたと言っても良いのかもしれません。
*筆者は日本語を習っていたそうでBlogのアドレスがhttps://www.bakadesuyo.com/ 馬鹿ですよ.comになっている(Bakerですよとかけている)のがなかなか面白いところ。
ただこのEviに基づく方法ですが論文のねつ造、薬の試験などからもわかるように常に正しいわけではないということです。具体的な事実が無いよりはましですがそのことをきちんと認識していく必要があります。

検証の中で主だったものは以下、それ以外にもいろいろあるので実際読まれるのをお勧めします。

・ 学業のナンバーワンと実社会での成功がイコールにならないのは、学校は言われたことをきちんとする能力を養うところだから。多くの人が最良であることを目指すが、最良は良くも悪くも普通であるので、卓越した人になるには一風変わった人間になるべき
・いい人は早死にするは間違いで、親切な人の方が多くの人に助けられて長生きする。
・外向的な人は内向的な人よりお金を稼ぎ、出世し、新しい仕事をすぐに見つけやすく、おまけに幸運で、幸福感も高い。ただ内向的な人のとびきりの強みは、それぞれの専門分野でエキスパートになれる可能性が、外向的な人よりはるかに高い
・仕事の大成功と家庭円満は両立しない
・ポジティブシンキングは効果が無い=人間の脳は、幻想と現実を見分けるのは不得意。何かを夢見ると、脳はすでに望みのを手に入れたと勘違いする。
手に入れた、達成したという勘違いから、奮い立たせ、努力するということをやめてしまう。具体的に目標を達成するための行動を、いつ、どこで、どのようにを計画することで40%実現性がUp

で成功するってなんなの、幸福になることって考えるのであれば最終的には以下の4つに収束するという結論が示されています

1.幸福感=楽しみ 人生から喜び、満足感を得ていること
2.達成感=目標を達成することで他よりぬきんでた結果を得ること 
3.存在意義=他者の役に立つ、ポジティブな影響がある
4.育成 自分の存在意義で誰かの未来の成功を助けていること

個人的には企業活動や仕事には3,4の要素が重要なんじゃないかと考えています、でないと目標は単なる数値だけであって数値を得るためにはなんだってやってもいいということになってしまうので・・・ ただいずれにせよこれらのすべてを手に入れるのは難しいでしょうし、正直無理かとは思います。それよりも充足を得るには人生をコントロールしている感覚が得られること。どこかで満足できるポイントを見出す(知足の考え)ことなんだと改めて感じました。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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