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1秒が生み出すドラマ


よくスポーツの世界では1秒の差でドラマが生まれるということが言われます。短距離のスポーツでは1秒以下ということもザラでそれがモータースポーツならなおさらのこと。
一瞬の判断ミスや TOYOTAのMidLandのショールームにおかれていたGR Racingの看板を見てそんなことを思い出しました。
 人間の動作反応は、目や耳などのセンサーの情報を神経で脳に伝達し、脳からの指示で筋肉を作動させて身体動作を行うという方式で行われる。目や耳などの感覚器からの情報信号は神経を通してまず脳に伝達されるのですがこれは経験則で0.1秒くらいかかっているようです。具体的に言うと目や耳の信号が0.1秒で脳に伝達され、状況の識別、動作選定作業が脳内で行われ対応動作の指示が筋肉の方へなされ、0.1秒後に次の目や耳からの 信号が認識される、という流れになります。ということで経験的には、どうも約0.1秒間隔でいろいろなことがおこなわれているようで 工学的には「人間の身体活動は約0.1秒間隔で制御されている」と考えて良さそうです。 
 人間の各器官(筋肉や臓器など)の動作制御は自立分散型制御と呼ばれ、脳からの指示があればその後の作業は脳の関与なしに各部所で自立的に行われるという方式に
なっています。 脳は必要な器官に動作開始の指示をするだけで良くあとの制御は各器官に任せるというわけでなんだかこれは上司から部下への指示みたいな感じです。 
この一定間隔で制御を間欠的に行いその間は惰性や自立動作に任せるという制御形態は、工学的には“インチング制御”というらしいです。
 目や耳からの情報を、脳内の専用の処理ゾーンで識別し状況を把握し、別のゾーンで対応動作を選別し、筋肉への指示を行うということを繰り返すわけですが
十分な訓練によって対応動作が明確な場合、識別後の筋肉への動作指示は、慣れた動作なので訓練ルートを介して直接的に 行われるようになり、
これがまさに「身体で覚える」ということになります。 スポーツだけでなく楽器の演奏もこれと同じに同じで確かにいちいち認識しながら動けるようになるになっていくわけです。自転車の運転とかも小さいころから覚える習熟動作に挙げられるのかと思います。
 今までの計測的知見によると、このルートでは目や耳に感じて筋肉が動き始めるまでの所要時間が男子なら 0.25~0.35秒、女子なら0.35~0.45秒位。
女子の方が少し長いようでこれは本来の狩猟の役割とかが効いているのでしょうか?? 
訓練ルートによる高速処理という脳の機能は、繰り返しトレーニングが単に身体を鍛錬することが目的ではなく、脳の訓練ルートを開拓するというもっとも重大な役割
があることを認識しておかなくてはいけないと思います。特に一瞬が成否を分けるスポーツではその重要性は言うまでも無いことでしょう。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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