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胤よりも腹 女系図で見る日本史

女系図でみる驚きの日本史 (新潮新書)
クリエーター情報なし
新潮社

日本史を語る時、性名でいうと北条、蘇我、藤原、源、織田、徳川など男性系の名前を主体として語られていることが多いです。これは性自体が結婚すると男性の家のものを継ぐことが多いというのもありますし男性の場合は姓名として語り継がれることが多いので歴史として追い易いというのもあるのでしょう。ですが女性の視点から見ると歴史も変わって見えるというのがこの本の着眼点です。
あの滅亡した平家も男系の家系のみで源頼朝の妻の北条政子も平氏であるので女系のことを考えれば完全に滅亡したとは言い難い状況です。昔は一夫多妻制でもあったので難しいところもあるのですが少なくとも徳川の時代までは相当、女性側にも依存する日本史であったように思えます。つまりはどの母から生まれたかが子供の運命を左右する時代だったわけです。平清盛や紫式部が、女系で今上天皇にまでつながっているというのは良い一例かと思います。

このような女系の影響力が、院政時代に弱まって行くこと、その後は女性の地位の低下が進むこと、徳川時代には徳川家事態を守るために外戚や側室の力の源泉を排除したシステムが完成すること(≒側室からの将軍出身が多くなる)、といった分析がなされています。

戦前までは特に江戸時代の男性中心の考え方を社会自体もひきづっていたのかもしれません。現代社会は昔とははるかに違いますが子育てに及ぼす女性の影響はまだまだ大きいといえるでしょう。ただ昔より生まれたときの家柄みたいな影響は限りなく下げられているとは思うので経済的な格差の影響を受けるとはいえ昔よりは流動的なってきたのかなとは思います。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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