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新版 社員をサーフィンに行かせよう―――パタゴニア経営のすべて |
| クリエーター情報なし | |
| ダイヤモンド社 |
わかりやすく環境経営というのを実現しているのがアメリカのアウトドアメーカーであるパタゴニアです。もともとはクライミング用品から始まったメーカー=シェイナードイクイップメントでしたが今はどちらかというと衣類が有名です。自らが革新的だという形で環境経営を宣伝する企業は多数ありますが自社製品はもう買うなとか製品を無償修理するとかそんな記号はなかなか聞いたことはありません。営利追求が企業体の基本である中で市場の拡大と地球の休息という両立を実現しようとしている数少ない企業の一つなのだと思います。
もともとこの本出ていましたが大幅に加筆され写真も追加され今年の6月に発売されており、改めて入手しました。理念は「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する。」
ということでパタゴニアの衣類はそれなりに高いのですがフットプリントクロニカルという公正な労働基準と安全な労働環境をパタゴニアのサプライチェーン全体を通して推進する取り組みが成されていていわゆるフェアトレードというものを実現できているようです。特にアパレル産業はほとんどの向上っが途上国にあり劣悪な労働環境と搾取が起こりやすいこともありその取り組みと情報開示は徹底しています。また売り上げの1%以上を環境保護に寄付しているというのも有名な話です。
創業者のシェイナードの一貫したポリシーとしてはシンプルでミニマリストであること。それは≒環境負荷が少ないということとも矛盾しない理念であると思います。永続するという観点からは日本の企業の精神を参考にしたとの記述もあります。 とやかく批判されがちな日本的経営もあながち視点を変えれば周回遅れ?で先頭に立っていたりするのかもしれません。 環境負荷に対する視点として3Rの精神がありますがまさに生活でもなるべく新しいものを買うのを避けるというのが求められることなのでしょう。理念とそれに裏付けられた行動、パタゴニアの活動を見ていて感じるのはそんなことです。会社を大きくしながらすべてを浸透させるのは簡単ではないと思いますがそれでもなお理念が貫かれているのは素晴らしいところかと思います。
パタゴニアは株式公開はしていませんがまさに投資をしたくなる、応援したくなる会社の一つです。




