What`s new ?

AIと半導体Chip回帰の流れ


 最近の産業界の流行ともいえるのはIoTとAIです。Iotの方は単に機器をインターネットにつなぐことではなく、クラウドにつなぎデータを解析して全てのモノをもっと賢くすることにあります。センサを活用してとにかく解析し調整を最適化する空調やセンサを利用した解析を次世代製品につなげるなとのやり方が考えられますが、Iotの時代はこういったデバイスを超少量多品種でいかに安く作るのかというのがポイントになりそう。これは製造側にとっては苦しくどっちかというと全体でのシステム活用を実施するところで最も利ザヤが生まれるのではないかと想像します。と考えると半導体を創る側にとっては少し苦しいところでソリューションとしてのセットを考えられないと儲けを出すのはなかなか苦しいのでしょう。
 一方でAIの方は同かというと…人工知能の定義はあやふやですが学習しながら正解に近づける機能を持つコンピュータと言えるかと思います。このアルゴリズムが重要というのは上記の様なシステム発想目線なのですがアルゴリズムをソフトウエアだけで作り込もうとすると、動作スピードや学習効果などの点で現在のCPUやGPUのアーキテクチャでは満足できず、自分でハードウエア、特にカギとなる半導体チップを自分で持たなくてはならない、という考えにたどりついているようです。先日もGoogleが自社でAI(人工知能)向けの半導体プロセッサTPU (Tensor Processing Unit) を開発したりアマゾンがやはり半導体を開発したりAppleが半導体会社を吸収したりということが起こっています。
 AIは機器内で深層学習=ディープラーニングを実施して自ら最適解を求めていくのですがその際にAIアクセラレータというような専門回路やGPU(画像処理ユニット)、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)が必要になってくるというわけでまさにAIの技術ではハード回帰が起こってます。日本の会社はLSI関連はかなりやられてしまいましたが再びもの盛り上がりに乗ることが出来るかが注目です。
 パソコンの父とも言われるアラン・ケイ博士は以下のような言葉を残していますがまさにこの状況にぴったりくるのではと思います。
「ソフトウエアを本気で考える人たちは、自分でハードウエアを作ることになる。」
“People who are really serious about software should make their own hardware.”
半導体もハード部分でまだまだ活躍の場所が残されていると思いますがこれからは半導体技術者も工場が価値を決める時代からデザイン(顧客の機能)が価値を決めるようになってしまったのだと思います。会社、エンジニアとしては、半導体だけの知識ではなく、その上に載せるべき機能やアルゴリズムの知識も持たなければならない。こういったエンジニアを持つ企業がこれからの半導体を制していくのでしょう。 と考えると原点はモノづくりでソフトをベースに発展してきたGoogle,Amazone,Appleというのはその重要性をいやというほど認識しているのでしょう。進化できないものは滅びる時代というのは半導体の世界にはまさに当てはまる言葉のようです。

Please follow and like us:

仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です