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合理的な快楽消費

“快楽消費”する社会―消費者が求めているものはなにか (中公新書)
クリエーター情報なし
中央公論新社

 消費といった時、必要最低限なものとそのプラスαのものとその間に位置するものというのがあるような気がします。
この本はそのプラスαの部分がどのように生じるのかというところに切り込んだものです。
 コスパといった言葉に代表されるような合理性があって賢い消費者というのが経済的には理想とされるのでしょうが一方では「デパ地下」「自分にご褒美」といったような一種の快楽を求めるような行動も少なからずみられるわけでそういった背景にあるものに注目しています。
 消費者の行動研究は、もともと問題解決としての消費に注目してきていました。
そのため消費者の情報処理>行動に研究焦点が当てられているわけですが人間の消費は、決して、問題解決としての消費以外の、非合理的な消費もあってその代表がスポーツや芸術鑑賞など。これらの領域における消費は、これまでの消費者行動研究では扱われてこなかった領域であるとし、消費者行動研究の新しい領域として「快楽的消費」の領域を開拓しています。
 この本が、これまでの快楽消費研究と異なる点は、消費の対象領域にありそう。それは、引用されているハーシュマンやホルブルックが想定した消費領域に加えて「合理的である快楽消費もある」と主張している点。ただ一般的な内容チックに聞こえるものが少なくなくいまいちピンとこない気もします。もう少し行動観察的に具体例を使って解説した方が良いのかと。
というのも人間の消費の特徴は多様性にあるのかと思いますしこういった快楽的な消費というのはまさに個人差があって自分のようにあまり興味のない人間もいるわけなのでそっちの方が納得がいく構成になるような気もしています。
 個人的には合理的な快楽消費というのは確かにありうるような気もしますが振り返るとやっぱそういったものは罪悪感が残ってしまうわけで個人的には精神衛生上良くないのかなと思ってしまいました。つまらないことを言ってしまえば消費活動というのはその人の資産形成に直結するものだと思いますのでご褒美を頻繁にしてしまうような人の資産形成能力というのは中々厳しいものだと思います。経済はこういった消費で回っていくのでしょうが…

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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