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イトウの恋


寒いものの日差しも出て気持ちの良い一日です。港区の荒子川公園へ。ラベンダーで有名なところですがこの時期は花はまばら。冒険広場の遊具は子供は気に入ったようでした。

イトウの恋 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社

あらすじ…維新後間もない日本の奥地を旅する英国女性を通訳として導いた青年イトウは、諍いを繰り返しながらも親子ほど年上の彼女に惹かれていく―。イトウの手記を発見し、文学的背景もかけ離れた二人の恋の行末を見届けたい新米教師の久保耕平と、イトウの孫の娘にあたる劇画原作者の田中シゲルの思いは…。

明治時代に北日本を旅し、『秘境』を書いた英国女性イザベラ・バード。通訳として旅に同行したイトウの手記と、手記を発見した人々が織りなす現代とが交錯して描かれる物語です。あまり脚光を浴びることのない通訳の小説ということもできるかも。古典の焼き直し?というのか「小さなおうち」のように少し昔にさかのぼって心情を振り返った内容で古典そのものを読むのとは違った視点で新鮮な気持ちで読める本です。これまたイザべラ・バードを逆の視点から描いたもので初作の「FUTON」と同じような逆視点の歴史恋物語です。この話のきっかけとなるのは屋根裏にあったひいおじいさんの旅行鞄の中の手記。発見したのは中学の郷土部の顧問を務める久保耕平でこの謎を調べることを部のテーマとしてしまいます。
そしてそのイトウの曾孫にあたるとされるのが劇作家の女性:田中シゲルでこれまたキャラクターとしては濃いです。平行線いやねじれの関係にあるような2人が郷土部の学生である赤堀真を巻き込んでが謎を追求していく姿は不思議と微笑ましいところ。過去にあった恋愛とパラレルでは進行していくのかとすこし期待してしまったのですが逆にそういうものは入れない方が過去の方は際だつのかと思いました。結局、ここまで彼らを突き動かしたのはひたむきなイトウの恋愛に対する情熱であるように思います。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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