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シンプル族の反乱


寒い一日でしたが公園では椿の花が咲き始めており季節が移り替わりつつあること感じさせてくれます。 京都マラソンまであと2週間です。

シンプル族の反乱
クリエーター情報なし
ベストセラーズ

「下流社会」の三浦展さんの本。2009年と少し前の本ですが今もこの本で書かれているシンプル化という傾向というのは大きくは変化していないように思えるので改めて読んでみました。消費生活のトレンドを分析した本で若者を中心に台頭しつつある「ものを買わない」、「テレビを見ない」、「インターネットでの情報収集が中心で慎重に情報収集し納得したうえでものを買う」、「ユニクロ、無印商品を好む」といった傾向を持つ消費者を「シンプル族」として定義して消費行動の分析を行っています。もちろんシンプル一辺倒という極端な人ばかりでないことは筆者も認めていて対比する「ゴージャス族」との割合が3割だったり7割だったりするような消費者もいることは指摘しています。特徴としては
1.ものを消費しない、ためない   リサイクル、中古品、貸し借りを積極的に
2.手仕事を重んじる        既製品よりも手を加えていくことを好む      
3.基本的な生活を愛する      衣食住を重んじる
といったことが上げられています。キーワードとしてはエコ、ナチュラル、レトロ、オムにボア(雑食)、ソーシャルキャピタル(人間関係)重視志向。世代としては団塊ジュニア(広義には70年代生まれ、特に三浦さんは70年代後半を真正団塊ジュニアとしている)で特に顕著にみられる傾向とのことでまさに自分の世代なわけです。こういった層は一定ではいたのですが特徴としては所得の高い人に対してもこういった傾向を示すようになってきたということです。背景としては大量消費による所有欲で幸せを実感できた以前と比較してものを持っても生活水準の改善にはつながらないようになってきたこと、「失われた20年」を経験したことで豊かさを経済的なもの以外に求める=どちらかというと心の豊かさを求めるようになってきたというのがありそうです。言ってみれば社会としては成熟したということなのだと思います。
 確かに周りを見回してみても給料を稼いで散財するというような人はあまり見たことは無く生活もレジャーも含めシンプルになってきているのかなという印象です。ここまで顕著な傾向の人はいませんが。 自分は同かというとここまで極端ではないですが以前よりは消費に対しての意欲は薄れてきました。経済的には消費が減るので困るわけですがシンプル思考であれば特に発展していかなくてはという風に思う人は減っていっているようで、これも心の豊かさに対する追求というべきことなのでしょう。 まあ悪いことではないと思うのですが企業活動としては困るわけでこういった志向を取り込んだ製品を作っていく必要があるのかと思います。
 具体的には無地+αの機能、物語のある製品、エコな製品、自分で手を加えることを前提とした商品、DIYのための道具など。車も意外にレトロなデザインをリメイクしていく方向が良いのかなと思ったりしますが。 個人的には成熟した社会としてこういった傾向は歓迎すべき方向だと思いますが国の発展とどのようにつなげていくのかというのが試練なのだと感じます。うまく両立できてこそ真の先進国になれるのではないでしょうか。
 

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “シンプル族の反乱

  1. シンプル族
     シンプル族のような生活を、経済的に豊かな層と、いろんなことに興味がなくなってしている貧困層がいるように感じています。
     シンプル族のような生活を心が豊かな状態でできるのも、まずはある程度の経済的な豊かさあってこそ、かなと感じます。

  2. Unknown
    その通りだと思います。筆者の指摘でも以前からそういう層はあったのだが所得の高い人たちが実践するようになったのが特徴なんだとか。

    文化的な豊かさという面で言うとシンプルというより余計なものを生み出すのが価値になると思うのですが単に消費することだけに価値を見出さなくなったというのはやっぱ精神的な豊かさであると感じます。

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