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音楽と小説の共通項


全国的に寒波到来。名古屋でも雪がちらつきました。やっとこさ車もスタッドレスへ変更。

小澤征爾さんと、音楽について話をする
クリエーター情報なし
新潮社

 日本人が誇りに思う日本人である小澤征爾さんと村上春樹さんの対談です。指揮者と小説家という一見関係のなさそうな二人ですが親交を深めたきっかけは小澤さんの娘である征良さんが村上さん夫人の陽子さんと大の友達だったということでとのこと。とはいえこの本を読んでいて感じるのは村上さんの音楽に対する造詣の深さ。指揮者と対等以上?に話が出来るだけの知識はありますし、なんといっても音楽に対する読み方が非常に深いことに驚かされます。単なるマニアでコレクションにしているというわけではなく好奇心を以て幸福になれる音楽を追求しているという言い方が正しいのでしょうか。この本は当然作家である村上さんが肉付けしているのですが音楽と小説の共通項について面白い考察をしています。
それは「リズム感」ということ。
文章も音楽も前に前にとお客を送っていく内在的な律動感というものが必要でそういった感覚を村上さんは音楽から身に着けたという話をしています。そして小説家の資質としても文章の精緻さ、テーマ、手法なんかよりもよっぽど重要だという考えのようです。確かにその意見には賛成で小説でどうしても中断しがたい文章を書くような人はそういったリズム感という資質があるように思います。
 それだけでなく村上さんは小澤さんに
1.仕事に対する純粋な喜び
2.仕事の追及に対するハングリー精神
3.頑固であること
の点で共通項があり、かつ共感が持てるという話をしています。自分も仕事に対して純粋な気持ちで取り組めているか、そしてリズム感に対して考えさせられた本でした。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “音楽と小説の共通項

  1. 純粋な心
    将棋の羽生さんの「才能というのは、ひょっとしたら報われないかもしれないことを、何年、何十年と同じ姿勢、情熱で続けられることだと思っている。」という言葉が好きです。

    それは、仕事や物事に対して純粋に取り組むことを貫いているからかもしれませんね。

  2. Unknown
    そうですね。情熱を以て仕事に取り組むことの大切さを教えてくれているような言葉だと思います。仕事をえり好みしすぎるのではなく与えられた環境にも真摯に取り組んことが大切だというのを強く感じます。

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