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嫌われる勇気


秋晴れ?の一日。気温は上がっても空気はもう秋の気配でした。
公園ではアオサギ、カメ、カルガモ発見。
さほど珍しい種類ではありませんがかなり近くまで寄れたので大迫力で観察できました。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社

フロイト、ユングといった心理学者に並ぶアドラー。デール・カーネギーの「人を動かす」の基となる考え方であることも良く知られています。この本はそんなアドラーの心理学の思想を対話形式で凝縮したものです。
いわゆる解説本ではなくカウンセリングのような模擬対話の形式なので頭に入りやすく非常にわかりやすい内容です。

アドラー心理学は以前にも取り上げましたがバックグラウンドにその人の要因を見出さずに未来に向かって何をするかと考えていく未来志向の考え方です。
以下のいわゆる特徴だといわれていることがカウンセリングでわかりやすく解説されています。
この考え方、まさにパラダイムシフトだと思いました。
この本にも出てくる「すべての悩みは対人関係に関するものである」というのは考えてみれば事実です。
自分たちは客観的なものでなく人からの評価や目を気にして常に生きていて結局はその主観的な評価が不幸か幸福かという感情を生み出しているのです。
そこで「課題の分離」という話が出てきます。他者のの問題には関与せず、自らの課題に集中せよということです。他者に認められたりというのは本質ではなくだから悩むのだということ。「自由とは他者から嫌われることである」と極端とも言える言い回しが出てきますがまさにこのことを端的に表した言葉だと思います。

逆に人にモチベーションを与えるにはどうしたらよいかという課題については「共同体、他者に貢献出来ている」と思えたときにしあわせを感じられるようです。
つまり幸福とは貢献感であるということ。
そのためには褒めるといった上下関係から出るものではなく心から感謝を伝えるという横の関係を保つ必要がありそうです。子供に対しても一緒でしょう。

以下、教科書に近い5つの考え方ですがやっぱ本を読んで事例を見ながらの方がわかりやすいのでこの本を読むことをお勧めします。
◆個人の主体性(Creativity)
Individualの語源の通り、個人をそれ以上分割できない存在であると考えて、全体としての個人が、心身を使って、目的に向かって、行動していると考える。個人の創造力,創造性が個人の変化,変容を可能にする根拠となっていると考えているので主体性=創造性という考え方。

◆目的論(Teleology)
個人は、生物学的には、個体保存と種族保存、社会学的には、所属、心理学的には、その人らしい所属、という目標のために行動しているという前提。

 →不安だから外に出られないと思っている場合:外に出たくないという感情を自ら作り出していると考える トラウマは完全に否定する
  原因があるように思われる怒りも相手を屈服させたいという目的の基にねつ造されたものである

◆全体論(Holism)
アドラー心理学では、個人が最小単位。したがって、心と身体、意識と無意識、感情と思考などの間に矛盾や葛藤、対立を認めず個人という単位が、心と身体、意識と無意識、感情と思考などを使って、目的に向かっていると考える。

◆社会統合論(Social Embeddedness)
人間は社会的動物であることから、人間の行動は、すべて対人関係に影響を及ぼし、抱える問題は、すべて対人関係上の問題であると考える。 人間は社会に組み込まれた社会的存在なのである。社会的存在であるので,対人関係から葛藤や苦悩に立ち向かうことになるが,個人の中では分裂はしていなくて一体性のある人格として行動している。すべての行動には対人関係上の目的が存在しているという前提。

◆仮想論(Fictionalism)
アドラー心理学では、全体としての個人は、相対的マイナスから相対的プラスに向かって行動する、と考える。自分があたかも相対的マイナスの状態にあるように感じているので、それを補償するために、あたかも相対的プラスの状態を目指しているかのように行動しているという考え方。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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