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アンのゆりかご


梅雨なんですが名古屋ではここ1週間ほどさほど雨が降ってません。
空気もムシムシはしておらず過ごしやすいのですが何だか不思議な気分です。

アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

NHKの連続TVドラマになった花子とアンですがその主人公の村岡花子の生涯を綴った本です。著者の村岡恵理さんは姪にあたる村岡みどりさんの子供で花子さんじたいは11ヶ月の時点でなくなってしまったとのことで直接のかかわりは少ないということですが身内ならではの伝承とアンが翻訳された経緯が詳細に記されています。
東洋英和での寄宿舎生活から翻訳家としての仕事を始めるようになるまで、そして結婚してからも関東大震災の被害での人生の一大転換、最愛の息子の死など。女性が社会で仕事を続けるのが普通でなかった時代だけに相当の苦労があったことを感じることが出来ます。
また今だと当然のように思える本(特に児童文学)に恵まれた環境や女性としての社会的地位の獲得に対しても多大な努力があったことを感じさせます。
面白いのは赤毛のアンの舞台となったプリンスエドワード島を花子は訪れることが出来ないまま亡くなったということです。
実際にはその機会を作ろうとすれば無きにしも非ずということがこの本でも出てくるのですがどこか心の中で現実を見てしまうことを恐れていたのかもしれません。実際、訪れていれば訳に対して多少は影響は与えていたとは思うのでまた違う翻訳になったかも。これだけ便利になった今だったらありえないことだとは思うので面白いところです。

自分がずっと疑問に思っていた「赤毛のアン」が英語の題名:Anne of Green Gablesと食い違っている理由も本書で明かされています。この題名がなければ日本でもこれだけヒットしなかったかも… 花子さんのこの本に対する思い入れを考えて今となってこの本を自由に味わえることは大きな幸せだと思います。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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