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困ったときのアドラー心理学


いよいよ梅雨入り。昨日はスコールのような雨が降ったりして夏が近づいてきたことを感じさせる日でした。
今月は22日に蒲郡のトライアスロンに参加の予定です。

困った時のアドラー心理学 (中公新書ラクレ)
クリエーター情報なし
中央公論新社

良く知られたアドラー心理学のカウンセリングの本です。アドラー心理学はアドラーさんも「個人心理学」と呼んでいたようにどちらかというと個人の行動に対して重きを置いた考え方になります。
基本は以下の5つ
◆個人の主体性(Creativity)
Individualの語源の通り、個人をそれ以上分割できない存在であると考えて、全体としての個人が、心身を使って、目的に向かって、行動していると考える。個人の創造力,創造性が個人の変化,変容を可能にする根拠となっていると考えているので主体性=創造性という考え方。

◆目的論(Teleology)
個人は、生物学的には、個体保存と種族保存、社会学的には、所属、心理学的には、その人らしい所属、という目標のために行動しているという前提。

◆全体論(Holism)
アドラー心理学では、個人が最小単位。したがって、心と身体、意識と無意識、感情と思考などの間に矛盾や葛藤、対立を認めず個人という単位が、心と身体、意識と無意識、感情と思考などを使って、目的に向かっていると考える。

◆社会統合論(Social Embeddedness)
人間は社会的動物であることから、人間の行動は、すべて対人関係に影響を及ぼし、抱える問題は、すべて対人関係上の問題であると考える。 人間は社会に組み込まれた社会的存在なのである。社会的存在であるので,対人関係から葛藤や苦悩に立ち向かうことになるが,個人の中では分裂はしていなくて一体性のある人格として行動している。すべての行動には対人関係上の目的が存在しているという前提。

◆仮想論(Fictionalism)
アドラー心理学では、全体としての個人は、相対的マイナスから相対的プラスに向かって行動する、と考える。自分があたかも相対的マイナスの状態にあるように感じているので、それを補償するために、あたかも相対的プラスの状態を目指しているかのように行動しているという考え方。

ということで結局は個の力を信じ、個人の変革の手助けをするというところに重きを置いているように感じます。(まあごもっともです)
筆者のカウンセリングの前提となっている
・過去を問題としない・他者を責めるのをやめる・今何ができるか考える・変われるのは自分だけ
という前提は当然ながら個のアドラーの考え方を前提としたものとなっています。
この本では具体的な事例を基に考え方の基本が学べる内容となってます。筆者自体も親との関係に関しては相当、苦しんでいたようで事例が紹介されてます。自分も悩みがないわけではないですが考え方によっては取るに足らないようなものだと思いました。アドラーは性善説というか人間をポジティブなものとしてとらえているという解釈では好感持てました。子供にもなるべく自主性を持たせてあげたいと思ってはいるのですがなかなかそうもできていないところです…

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “困ったときのアドラー心理学

  1. 今、何ができるか
    ・過去を問題としない大切さ
     職業上、学歴を聞かれることが多いのですが、個人的にはもう20年弱昔のことを言って、印象を持たれても・・、という感じです。
     歳を重ねるほど、「今、できることは何か」に焦点をあてたほうが、主体性は磨かれると感じています。

  2. Unknown
    同感です。学閥とかありますが社会に出てしまうと学歴なんてさほど意味がないことが良くわかります。ただあるスタートラインにつくためには必要なものなのかもしれませんがそれからは実力の勝負ですよね。過去にこだわる人はやっぱり未来にも何も残せないような気がします。

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