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働くアリにしあわせを


日中は暑いぐらいですが気持ちの良い天気です。そろそろ夏の気配がしてくる時期となりました。

働くアリに幸せを 存続と滅びの組織論
クリエーター情報なし
講談社

社会学という学問がありますがその社会学を生物学の分野から論じてみたのがこの本です。
たとえばカメのような生物は群れを作らず家族ともいえる母親の顔も知らずに一人で一生を暮らしますがサルやアリ、ハチといった生物は群れ、社会を作って暮らしますが人間では当然とされている社会のルールをほかの生物との比較と共通点に着目してまとめた内容です。大まかには
①なぜ社会が必要なのか 社会というものが生まれた経緯
②組織の利益と個人の利益の食い違いが生じる理由と生き物たちの対処
③上記の人間社会での事例
④組織の効率化へのあくなき執念がなぜ生じるか?
⑤短期的効率性と長期的永続性の間の関係
⑥人間社会での効率化の問題点
といった内容。
なぜ組織を作るかというのは大規模な実験や生物の個体でそもそも社会を作る作らない牙保トンで決まってしまっているので難しいのですが集団でいることのメリットが個人でいることのメリットより大きいというのが前提の条件のようです。当然ながら組織にはある犠牲を払って参画するわけですがそのコストよりもめりとが大きいということがポイント。人間も採集生活や狩猟生活から始まったことを考えると協力のメリットが大きいというのは現代でも享受されているものと思います。
組織にとっての敵はただ乗りでそういった裏切り個体をを監視するようなシステムが必ずあります。
組織の幸せと個人の幸せのベクトルが一致しているのが最もまとまりがあるのですが現代社会は必ずしもそうでもないところが悲しいところ。日本の高度成長期はこのわかりやすい事例でしたが組織の効率という面で言うとやはり個体のモチベーションがいかにあるかということが組織の効率に大きくかかわっているものと思われます。人間が面白いのはこういったモチベーションが精神的なもので発生することです。ほかの生物にも心がないというわけではありませんが最も高度?なのはおそらく人間です。このモチベーションを生むのが達成感や社会からの承認かと思います。問題はそういった達成感と承認が得られにくい社会になっていることにありそうです。
 組織のマネジメントとという観点からするとどうしても効率化が優先されますが必然的に個人の利益は搾取されます。そうするとモチベーションは下がって結局、組織の効率は上がらないということになります。全体のパフォーマンスという観点からは組織のボリュームゾーンの平均値のところ辺りにメスを入れる必要あります。また利益という観点は経済的なものというよりはこれからは時間的余裕ふくめた生活の豊かさといった幸福ということがポイントになると思います。特に長期的な視点に立てば言わずもがなと思います。 

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “働くアリにしあわせを

  1. モチベーション
    私は、社会からの承認がモチベーションにはなるが、結局、個人は自分の利益のために動くと、少なからず思っています。「人が無意識にやっていることが、その人の本当にやりたいことだ。」と何かの本で読み、モチベーションが上がらないときは、「本当に心からこれをやりたいのかな?」と考えるようにしています。同時に、「行動するからやりたくなる。」という考えも持っていて、とりあえず15分やってみる、というアプローチもしています。

  2. Unknown
    確かに自分が思っている以上に人間は自己中心的に動くものですね。非常に難しいこととは思いますがその原理というかうまく組織の中で生かせるようにするのがマネジメントとして重要なのだと思います。 

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