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北斎 富嶽三十六景の旅


今日は天気が良いものの風も強く、まだ寒さを感じられる日でした。トライアスロンシーズンに向けて自転車の練習も再開していますがやっぱ乗っていないと自転車で使う筋肉は落ちてました。しばらくは1時間程度の練習でつないで行くしかなさそうです。

北斎 冨嶽三十六景の旅 天才絵師が描いた風景を歩く (別冊太陽 太陽の地図帖 5)
クリエーター情報なし
平凡社

先週の北斎展で手に入れてきた本です。富嶽三六景の各スポットの解説と実際の絵との比較、そして現在の風景(昔のように富士が見える可能性があるか)をテーマにした本です。スポット周辺の観光スポットの紹介もあり、本を片手に出かけたくなります。
大きく
・江戸界隈の風景
・水辺の風景
・街道・宿場の風景
・山・峠の風景
と分けてスポットを評価しています。
特に江戸界隈の風景(ほぼ23区内)は14枚とかなりのボリュームを占めるのですが今でも富士が望めるのは皆無。
地名に富士見が残っているSpotでも都内では護国寺富士見坂や東日暮里富士見坂ぐらいです。
とはいえ23区を出れば自分の住んでいた調布はかなり富士の眺望には恵まれていて幼いころから富士山を見ていた記憶はあり。
昔は23区内でも余裕で富士山が見えたのでしょうから人の生活にも影響を与えていたのかなと思います。
ということで都内スポットの代わりに…ではありませんが都庁の展望室、サンシャイン60、スカイツリーや六本木ヒルズなど高層建築が「新」富士見スポットとして本書でも紹介されています。
実は1枚、名古屋のスポットもあります。
「尾州不二見原」で今の名古屋市中区富士見町なのですが以前、紹介したようにここからはどう頑張っても物理的に富士山は見えません。
おそらく聖岳を富士山と勘違いしたのではないかという説が有力です。ただそんなことはさておきこの「桶屋富士」で見るべきは構図の妙でしょう。

三六景なのですが四七枚あります。これは藍刷りで36枚追加の黒刷が10枚だったとのことであまりにも好評だったので追加で出版されたようです。この藍色は当時、流行していた輸入物の合成化学顔料とのこと。
今の風景と比較すると写生というより心象風景さらには富士山の三角と地上の風景を対比させた構図に対してこだわった作品が多いです。上記の桶屋富士などは代表例です。日本が自体、写生という観点よりは強調して書くことが多いので心象風景というのもあるのですが北斎は風景でそれをやったということでまさに「印象派」的な存在だと思いました。
北斎はボストン美術館で紹介されているように世界的にも大きな影響を与え、北斎漫画はゴーギャンの「説教の後の幻想」かの有名な神奈川後波裏はドビュッシーの「海」という管弦楽曲を作曲させました。波が印象的な「神奈川沖波裏」も富士山の三角形と波の三角形、波は円形で形成されており、組み合わさった構造なのはこれでもかという狙った構図です。自分も富士山の見える風景は大好きです。横浜にいたころは江ノ島にロングライドに行って富士山を見るのを楽しみにしてましたし、箱根外輪山のトレイルランから見える富士山には感動しました。

夏休みは箱根に行く計画を立てていますが富嶽三六景に描かれた
「相州箱根湖水」の風景に着目したいと思います。

その他、代表作品
「深川万年橋下」

「東都浅草本願寺」

「凱風快晴」

個人的に美しいと思った富士の風景・・・
三浦半島 立石より

江の島から

箱根 金時山から

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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