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生命と記憶のパラドクス


太平洋側を低気圧(南岸低気圧)が通りすぎたせいで名古屋でも今年初の積雪(5センチ)。ただ関東は45年ぶりとかの規模だったらしく26センチとか。 今月末は東京マラソンですが天気には文句は言えないので少なくとも雪や雨でないことを願います。

生命記憶のパラドクス 福岡ハカセ、66の小さな発見
クリエーター情報なし
文藝春秋

福岡伸一さんのエッセイ集。2010年から2011年にかけて週刊文春に掲載されたものを本にした内容です。
最新のネタを含みながらも博士の少年時代までさかのぼった記憶を掘り返しながら博士の所属していたロックフェラー大学の研究所のらせん階段(=DNAの形でもありますが)になぞらえて記した内容です。
再編集されており大きな区分としては
・記憶 ・旅 ・進化 ・IT ・読書 ・芸術
といった構成です。
もともと動的平衡という概念で生命を流れるものとして提唱している筆者ですがその流れをつなぎとめるものが記憶ではないかというのが筆者の意見。P147に「今の私は、昔の私とは物質的にはすっかり別人になっている。けれどもかろうじて記憶だけが今と昔をつないでいる。自己同一性のよすがはこの儚い記憶だけなのだ。」という記述ありますがまさに記憶というものの定義を記した一文であると思います。

それにしても専門的なことも入ってきているのに文章がうまく飽きさせない内容で専門的なことをわかりやすく書くだけでなく自己の体験や実生活に結びつくところに親しみやすいポイントがありそう。生物系物書きというジャンルがあるのであれば福岡さんは間違いなく一番になるのではないかと思います。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “生命と記憶のパラドクス

  1. 昔と今
    「今の私は、昔の私とは物質的に別人になっている。」

    はい、私もそのとおりです。体力的には相当落ちているし、頭の回転も大学入試年齢時と比べると落ちている。
    ただ、気持ちのゆとりは前よりあります。

    歳をとって丸くなるという言葉がありますが、昔の自分の記憶が積み重なるから、丸みがでるのかもしれません。

  2. Unknown
    自分もさすがに体力も考えずに突っ込んでいた大学時代が懐かしく思えるようになって来ました。

    なんだか記憶を思うと年をとればとるほど切なくなるものですね。若いころに感じていたものとはさらに変わってくるものでまさに丸いという表現がぴったりくると思います。

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