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バースト -人間行動を支配するパターン-


いよいよ日中は30C近くに到達し夏の気配を感じるようになってきました。
街中はサツキの花が見頃です。

バースト! 人間行動を支配するパターン
クリエーター情報なし
NHK出版

あなたの行動はすべてお見通し、そんな時代もそう遠くないと感じさせてくれたのがこの本です。思えばAmazonやitunesのおすすめリストなどある程度人の行動を予測して…というようなマーケティングも行われているわけですが人間の行動の予測可能性について真剣に議論した本で特にバーストと言われる特異的な行動パターンについての知見を解説した本す。結論から言ってしまうと意外にも予測可能なものなのです。人間の行動、方や自分の行動となるとどうもプライバシーという概念が入るので正直やりにくいテーマなのかと思いますがよくここまでまとめたものだと思います。
 昔に比べれば暮らしは便利になりましたがその分、痕跡が残りやすい時代になってしまったと思います。ICカードやクレジットカード、監視カメラ、電子メール、携帯電話、SNS、facebookなど。実際やるかは別としていざ人の行動を追いかけようと思えばいとも簡単に分析できるような時代になってしまったということ、そしてそれらがすでに蓄積されている時代に生きているということでますますこういった分析がしやすくなってきているということも言えそうです。Web上の活動では特に日本人はすべてをさらけ出す人と匿名性を貫く人と両極があるように思います。facebookが入ってきてやや変わったように思いますが日本のWebでは基本は匿名のようです。
 この本では特にバーストと呼ばれる行動パターン:短時間に何かが集中して行われその前後に沈黙の時間が生じている
という人間行動について詳しく解説されています。古くはアインシュタインの手紙の記録から筆者のEメールパターンまで。
ここから得られた結論は人間の行動は意外にもランダムではないということ。統計学でいうと正規分布ではなくべき法則が成り立っているということです。法則の一般形式は次の通り。
P(S)=kS^a (S^aはSのa乗の意味) Pは件数、頻度と考え kは比例定数、Sは刺激の強さ aは刺激の種類によって決まるスケーリング変数 
つまりは非常に多い領域とほとんどない領域が共存しているという前出したような現象に従っているということです。
でなぜランダムではないかというと…人間は溜まった仕事をかたずけるときに優先順位付けをしているからということらしい。つまりは優先順位の低い事象は常に最後に回されていくのである意味、優先順位の高いItemが処理できた場合でないと処理されないということです。

ということでますますマーケティングというのは巧妙になるのかと思いますが問題となるのがプライバシーの問題。正確に予測しようとするほど個人の行動の詳細データに迫る必要がありどこまで利用するのが許されるものなのか今後も議論となるものと思います。個人的にはそんなに抵抗ありませんが筆者の妄想の中にあったように名前で検索するとその人の直近の行動記録と行動の予測をしてくれるようなサイトができるかもしれません。Googleが狙っているのも最終的にはその領域なのかも。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “バースト -人間行動を支配するパターン-

  1. 面白そう
     興味深そうな本ですね。読んでみたいです。特に、「短時間に何かが集中して行われその前後に沈黙の時間が生じているという人間行動について詳しく解説」の部分をよく読んでみたいと思います。

     私も沈黙しましたが、発表する時期に来ました。

  2. Unknown
    おすすめです。
    人間の行動というのは興味のあるテーマなので多くの研修なされていますがこのように実際の活動からの分析・実験というのは面白い内容です。
    倫理的な問題もありますが・・・

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