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考えない練習


今週は久しぶりに週半ばより海外出張でした。

考えない練習
クリエーター情報なし
小学館

ロジカルシンキングから地頭力までビジネススキルとしてとにかく考えて行動することが求められているのは言うまでもありませんがそんな世の中に逆行するようなタイトルがついている本です。著者は東大卒の現役の住職さん。この本は脳科学の見地から書かれたものではありませんが脳の働きの本質を突いたものだと感じました。脳科学者の池谷さんとの対談も付録でついてます。

そもそも「考えるのをやめよう」ということ自体、うまくいかないものでそれは雑念があるから他にありません。すが本書では五感(目、耳、鼻、舌、身)を研ぎ澄ます練習をすることによって考えない時間を充電に充て「思考」を研ぎ澄ますというのが真の目的です。人間の煩悩の最たるものは迷い、欲、怒りの3つ。良く考えると人間というのは非常に雑念が多いもので常にマルチタスクで色々なことを考える周り、現実に今接しているものに対して集中できていないというジレンマを抱えてます。今接しているものに集中するためには自分自身が客観的に何をしているのか、何を感じているのか情緒的にではなく客観的に自身を見つめ、前述した感覚に集中することによって修正をかけることが本書のねらい。仏教では気づく力を念力、修正する力を定力と言うそうです。
 特にこの本で指摘している点で痛いと思ったのは2点。1つ目はネットの刺激の件。SNSやTwitter、Blog含め自我をだす機会が増えてきているのですが自己を認めさせようとする「慢」の欲でしかないという指摘です。確かに記事を更新すればするほど、良い記事を書けば書くほどというのは欲求の無限ループに入ってしまうわけでどこかで割り切る必要があるものと思います。とにかく刺激を求めるのが脳なわけである意味中毒な状態を起こしてしまうわけです。筆者が進めるのはこういった時間には計画を立てるようにするということ。20分、30分単位でそれ以上増えないようにするという努力を勧めています。
 あともう1点は捨てるということに対するものの考え方。ものを所有するというのは失うことに対して抵抗があるという風に心が意識していること。ということは物を捨てないでいるということはそういった葛藤の領域(無明の領域)が増えている状態なわけです。ということで使わないものはなるべく処分するというのが非常に重要。確かに片付けすると物理的だけではなく脳まですっきりした気分になれます。

身体感覚をという話がありましたがよく考えると運動したり、楽器を弾いたりといった状態というのは雑念はあまり生じず体の感覚に対して向き合ういい時間になるように思います。(もちろんある程度、集中してできる環境での話ですが…)

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “考えない練習

  1. 五感
    五感を研ぎ澄まして思考を研ぎ澄ますというアプローチは面白いですね。

    確かに片付けは大事。「頭が良くなる」系の本にも、子供部屋は子供の脳の状態が現れる、と書いてありました。
    私は同時に2つ(例えば院試、インカレ)のことはできないと体験から感じていますが、多くの人に共通する悩みかもしれませんね。

  2. Unknown
    全くですね。意外に簡単なことのように思えますが刺激の多いこの社会だとなかなかそうはいかないのが現実です。空っぽにすることを意識的にやるというのも不思議な感じですが取り入れていきたいと思います。

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