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評価と贈与の経済


金曜日の雨で空気が入れ替わり一気に寒くなり、特に風が強く肌寒く感じる一日でした。
春も近づきつつありますがあと一歩というところです。日中は長島にあるアンパンマンミュージアムまで足を延ばしてきました。

評価と贈与の経済学 (徳間ポケット)
クリエーター情報なし
徳間書店

少し硬めな内容のタイトルなのですが中身は内田先生とお金をもらって仕事をしてもらうという不思議な形態をとっているFREEex代表の岡田さんという方の対談です。2人ともバックグラウンドは大きく違うのですがポスト資本主義で目指すべきと考えている方向性=これからは個人主義ではなくコミュニティでの人間関係を重視した贈与もしくは人に対する評価をベースとした共同体を構築すべきという思想は共通しており、その点が対談のテーマとなっています。もちろん現状に対するに認識や指向は若干なりと異なっているのですが最終的に行き着くべき方向というのが一致しているのは面白い限りです。

今までは戦後の経済成長もあり、非常に豊かな暮らしを謳歌できていたと思いますがここ20年程度で感じるのは閉塞感。特に東日本大震災で地域や共同体でのつながりの重要性を再認識したことも多いように思います。年収は下がってお金はさほどこれ以上増えてもらえるものではないということといざとなった時に本当に必要なものはお金というよりは仲間なのだということが改めて感じられるようになったからと思います。 共同体を拡大していくには今までもてはやされているような費用対効果を重視した効率的、単機能な集団ではなく無駄と思えるようなことも共有しあえる「余裕」があって「信頼」と「評価」が価値判断のベースとなり、お互いの「贈与」で基本的な取引が成り立つようなコミュニティというのが理想と思います。
 
 この指向性は間違っていないと思いますし、成熟した国の方向性として目指すべきものなのだと思います。そもそも日本の社会も個人主義の時代が来るまではこういったコミュニティをベースとした共同体が成り立っていたはずです。お二人はこの取り組みを内田さんは凱風館という道場、岡田さんは前述した会社で実現しようとしていますが自分個人で言うとなかなかそういった共同体には参加できていないのが現状です。まずは職場だけでなく趣味を通じてつながりを増やす取り組みをしていきたいと思います。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “評価と贈与の経済

  1. コミュニティ
    「余裕」があって「信頼」があるコミュニティ。

    会社でも、似た立場の人たちのグループのようなものができますよね。「評価」された「賃金」が似たような人は、同じ立場の人に共感しやすいのかもしれません。
    共同体でも、評価(賃金)体系をみんな同じにするか、差がある場合わかりやすくしないと難しいかもしれませんね。

    話はそれますが、冒頭のアンパンマンの頭をちぎって空腹の子供に与える姿勢や、食パンマンのジェントルな態度は見習いたいものです。

  2. Unknown
    会社はどうしても組織的風土というものはあるわけですがどんな組織であろうと評価で信頼関係が築かれるのは変わらないことと思います。どんな評価を受けているのかというのがもう少し透明になればよいのかもしれませんね。

    アンパンマンもそうですが子供向けの番組は道徳的な内容が多いのではっとさせられることが多いです。
    生活を見直すきっかけにしたいと思います。

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