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世界的人材の採用基準


休みもあっという間です。本格的な指導は来週からですが少しづつ頭を戻していきます。
写真は実家で実をつけていた千両です。

採用基準
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社

 世界的で活躍するコンサルタント企業であるマッキンゼー&カンパニーにて12年採用を担当してきた方が書いた採用基準の本です。ただマッキンゼーにこだわらず筆者が今まで考えてきたグローバルビジネスの最前線で通用する人材の資質に関して重要と考えている内容及びそれらの資質を身に着けることによってこれからのキャリア形成がいかに変化するのかがこの本の主題となっています。ちなみに筆者はマッキンゼーはすでに退職し、キャリア形成に関する仕事に携わっています。筆者自身も5年間コンサルタントとしての経歴があるのですがそのあとの12年間採用側の責任者としてのキャリアだったとのことで採用時、採用後を含め人を見る眼に関してはプロということでしょう。
 いままで一般的に流布しているコンサルタントに求められる資質として流行語のように言われた「地頭」力というものがあります。また採用でグループワークを実施することからそれらに対する知識も基準として挙げられることがあります。ただ筆者から言わせると最も重要なのは以下の3つです。
「リーダーシップ」
「地頭力、特定の分野での経験、知識」
「英語力」

特に強調しているのがリーダーシップです。リーダーシップというのは決してリーダーや管理職だけに求められる資質なのではなく個々のプレーヤーに対しても求められる基準です。それは日本企業では組織の和が重んじられるような条件下であってもあえて会社全体のことを考えて異言を呈したり、多くの人が嫌がること、気づけていないことを率先して実施するような人、誰が主催の会議でも会議でも率先してホワイトボードの前に立ってステアリングをするようなそんな存在ということです。
チームは遭難したボートに乗っかった乗員とたとえれば構成員の和よりもチームの生存を考えることができるか=成果を残すことができるかその点がポイントです。

地頭力に関しては知識というより「考える」ということがいかに好きか、率先して洞察することができるかということが重要とのこと。博士課程修了者を率先して集めるのはこういったわけがあるようです。英語力は言わずもがなですがあくまで上記の2つがあってそれを如何なく発揮するための条件と言えそうです。

また日本の企業で良く言われるグローバル人材という言葉ですがいわゆる日本の企業で求めているグローバル人材というのは「海外でも日本と同じように仕事ができる人間」というケースが多いようです。ただこの本でも記されているように本来であれば海外でもリーダーシップを発揮できる人というのが基準となるはずです。
この本で強調されているリーダーシップに関してですがリーダーとしての以下の4つのポイントが強調されています。
1.目標を掲げる …目標は高く掲げ、鼓舞する。
2.先頭を走る… 決定事項がある時に率先して前に出る
3.決める…   方針を検討するのでなく率先して決める
4.伝える…   チーム内の意識統一を図る

ということで筆者が強調しているように日本という環境を考えても特に不足しているのはリーダーシップということだと思います。
人より前に出る、嫌がることをやるというのはなかなか難しいものですが「意識的に」やっていかないと周りの雰囲気にのまれてしまいます。特に規模が大きい会社では「ただ乗り」しようとしてしまえばいくらでもできてしまうわけで今後のキャリア形成に関してとても参考になる本でした。
この採用基準を見て思ったのは以前読んだ宇宙飛行士選抜試験の採用基準と似通っているということです。トラブルや課題を解決するという点では目指すところは近いのだと思いますが納得です。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “世界的人材の採用基準

  1. リーダーシップ
    どこの企業も問題解決能力のある人は重宝されますよね。自分を出すのは苦手になっていますが、確かに自分をアピールしないと厳しい時代になっています。

     遂に休みも終わり。また新しい一年をお互い頑張りましょう。

  2. Unknown
    まったくですね。これからはますます型にはまった仕事では通用しない時代になってくるものと思います。
    この本の内容を念頭に置きつつがんばります。

    今年もよろしくお願いします。

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