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ピアノを弾く脳 ‐超絶技巧は脳が創る‐


水曜日あたりに筋肉痛もひと段落付き、昨日あたりから走り始めましたが真面目に走ったマラソンのダメージは思った以上にあり、しばらくは回復に努めたいと思います。

名古屋城付近も紅葉は終わりかけ。

ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム
クリエーター情報なし
春秋社

幼いころはピアノを習っていましたが自分はあまりものにはなりませんでした。今考えるともう少し真面目に取り組んでおけば今の三線に対しても何か役に立つことがあったのかと思うのですが後悔先に立たずです。
よく考えるとピアノというのは結構すごい楽器です。左右の手が別の働きをするというのはギターやほかの楽器とも同じですがメロディラインと伴奏部分(和音)が同時に音を出して進行させていくことができるという点はほかの楽器にはなかなか無い特徴で自分もこの部分で引っかかりました…

そういった意味でもピアノというのは楽器の中でも王様のような存在だと個人的に思っています。 
そんなピアノを弾く時の脳の働き、上達の仕組みについて着目したのがこの本です。著者はピアニストでありながら工学、医学の道に進みピアニストの体の働きを研究している「音楽演奏科学者」です。

ピアニストをピアニストとさせているのは筋力ではなくやはり脳だというのがこの本からわかることです。
うまくなるというのはいかに省エネルギーで効率よく鍵盤を正確にたたけるようになるかということなのですが脳に関しても少ない神経細胞で同じ動きができるように発達しているとのこと。ただ神経細胞の数は増えているのでより制御が細かくそして正確に、素早く動かせるようになっているとのこと。実際、小脳の体積は5%程度増加しているという報告もあるとか。
ただ大きくなる部分だけではなく大脳基底核の「被殻」といった部分では逆に小さくなるとのことでやはりピアノを弾くことに対応した(特化した)体になるというのが運動と同じように人間の体の面白くできているところです。
その他 
・神経細胞が情報をやり取りする脳の白質の鞘は11歳以下に鍛えるのが効果が高い
 ただ大人になって練習しはじめても神経細胞は増える
・ピアニストは良い耳を持って違いを聴き分けられることも重要な要素。
・イメージトレーニングにて能力の退化を低減できる。
・左右別々の手の動きをするのが難しいのは脳の情報の指令の情報漏れが脳梁で発生しているため
・脳にはミスを予知する能力があり、無意識にミスを低減しようとしている。
・音楽は聴くだけでなく演奏することでさらに脳が活性化する。
などなど。

考えてみればスポーツの分野に関しては精力的に科学解析が行われているのに対して芸術の分野というのは科学とは相容れないところもあるようで今まで体系だった研究が少ないところです。今後の発展に期待したいと思います。超絶技巧と言って思いつくのは上原ひろみさんです。一音入魂という言葉がこれほどしっくりくる人もいないでしょう。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

2 Comments on “ピアノを弾く脳 ‐超絶技巧は脳が創る‐

  1. ピアニスト
    上原ひろみさんのコンサートに行きましたが、本当に心から感動できる素晴らしい演奏でした。技術力の高さに、自然と立ち上がって拍手していました。

     人と合わせられるようになればなんでも面白いと思いますが、中でもやっぱりピアノとギターが好きです。ベースとドラムもちょっとやってみたけど、一人で練習していると虚しさが・・・。

     365日欠かさず練習する時間を取る、ということが重要かもしれませんね。難しいですけど。

  2. Unknown
    音楽の力というのはすごいものです。楽器も色々と個性があってよいですね。 音楽の世界で演奏に関してはある程度までは練習量に比例するものと思います。
     作曲とかまで行くと才能が勝ってくるような気がしますが。
    ある意味スポーツと同じですね。

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