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ファッションから名画を読む


さわやかな秋晴れの日です。ようやく色々とたまっていた用事を片付けました。

ファッションから名画を読む (PHP新書)
深井 晃子
PHP研究所

ファッションは時代の流行を反映するもの。
とすれば絵の中に描かれるファッションもその時代を反映するものになるはずです。逆に流行の服装でないということであればメッセージがあるということになります。名画のファッションという観点から時代背景を分析した本です。

例えばモナリザのシンプルで装飾の少ない服装は後者に合致するものと思われます。ダビンチは流行だった華美な服装に逆に疑問を感じていたという背景が垣間見えます。
この本で紹介されている中で印象的だったのはマネの「草上の昼食」でした。発表された当時も相当、物議をかもし出したとのことですが欲望をここまでストレートに描いた写真は無かったという意味で革新的でした。

19世紀から20世紀にかけて西洋にかけて広がったジャポニズム。この本では日本文化が絵画の装飾性を復権させるきっかけになったと分析しています。もしそのきっかけがジャポニズムだけでなかったとしても日本人が和的な柄や風景を良いと思う心が世界で共感されたというのはうれしい限りです。

写真の普及や絵画表現の多様化の進行と共に今の流行を絵画でストレートに表現することは少なくなって行くように思いますが写実性よりも心象を表現していくようになってきた芸術の分野においてファッションはひとつの絵画表現であり続けることでしょう。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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